スティングはブラジルのアマゾンで起きている大規模な熱帯雨林火災に対するブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領の対応を批判している。
現在、ブラジルのアマゾンではおよそ1ヶ月にわたって大規模な火災が続いている。しかしながら、ジャイール・ボルソナーロ大統領は先日、アマゾンの救済のためにG7サミット(主要7カ国首脳会議)の決定としてフランスのエマニュエル・マクロン大統領から提案されたおよそ2000万ドル(約21億円)の緊急支援金の受け取りを拒否する方針を示している。エマニュエル・マクロン大統領はジャイール・ボルソナーロ大統領の対応を批判しており、両者の間では確執が続いている。
1987年に熱帯雨林財団基金を共同で設立したことで知られるスティングは今回、自身のフェイスブックにジャイール・ボルソナーロ大統領を批判する声明を発表して、火災の消火に向けていち早く取り掛かるよう呼びかけている。
「ここに私が記すアマゾンの広範囲に及ぶ悲劇に満足している人など誰一人としていません」とスティングは記している。「アマゾニアは前年から80%増加しているという前例のない勢いで燃え続けており、前年から39%も多くの森林が破壊されています」
「ナショナリストのアジェンダを引用し、気候変動やそれに付随する問題をデマだと主張するポピュリストの指導者たちは、ただ立ち尽くし、何も手を出さないという罪を犯しています。これは地球規模での犯罪的過失です」
「ここは時代遅れのナショナリズムの腐敗がまかり通っていい場所ではありませんし、私たちはこの世界で同じ空気を吸い、この故意の過失がもたらす結果に全員で苦しまなければならないのです……森を燃やしている余裕などありません。火がさらに燃え続け、消火活動が不可能になるという転換点まで、私たちは刻一刻と近づいています」
スティングは次のように続けている。「ブラジル政府に対してアマゾニアを搾取の対象にするという政策の見直しを求めます。ナショナリストたちのレトリックによって火はさらに勢いを増し、この惑星の生きる研究施設が消滅の危機に瀕しています。数え切れないほどの種類の生き物たちに、絶滅の危機が差し迫っているのです」
「先住民族の友人ではないことを公然と表明しているブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領は、今や領土を拡大するために以前に署名された土地条約を破棄しようとしており、それを実現するためにブラジルにある科学組織や人権団体を解体しようとしています。大統領は私たちも大昔に森林伐採をしていたとして、G7の国々からの支援を偽善的だと非難していますが、それが過去の失敗から学ぶ必要はないという理由にはなりません。私たちは全員で、ブラジルが森林を破壊する必要がないような持続可能な経済モデルを作る手助けをする必要があるのです」
スティングによる投稿はこちらから。
https://www.facebook.com/sting/posts/10156735601905292
ジャイール・ボルソナーロ大統領はその後、現地時間8月27日にエマニュエル・マクロン大統領から謝罪があれば支援を受け入れるとする方針を表明している。
スティングは10月に来日公演を行うことが決定している。
来日公演の日程は以下の通り。
10月7日(月)福岡国際センター
10月9日(水)幕張メッセ (7・8ホール)
10月10日(木)幕張メッセ (7・8ホール)
10月12日(土)ゼビオアリーナ仙台
10月15日(火)丸善インテックスアリーナ大阪
チケット
S:¥18,000
A:¥17,000
(全席指定・税込)
千葉:7月27日(土)
福岡・仙台・大阪:8月3日(土)
更なる公演の詳細は以下のサイトでご確認ください。
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