テイラー・スウィフトはMTVビデオ・ミュージック・アウォーズの授賞式で“You Need To Calm Down”の最優秀ビデオ賞を受け取る受賞スピーチの中で、性的嗜好や性自認に基づく差別を禁止する平等法の成立を求める署名に対応するよう呼びかけたことにホワイト・ハウスの報道官はコメントを発表している。
“You Need To Calm Down”のミュージック・ビデオは最後で平等法の成立を求める署名活動への参加を呼びかけており、「法律によってすべての市民が平等に扱われるように国家レベルで求めて、私たちのプライドを示しましょう」というメッセージが表示される。
平等法は今年5月に下院を通過した法案で、LGBTQの人々の公民権を拡大し、住宅取引や職業選択の際に受ける差別や、公共の場などで受ける性的嗜好や性自認に基づいた差別を撤廃することを目的としたものとなっている。
テイラー・スウィフトは受賞スピーチの中で、署名活動に参加してくれた50万人以上のファンに向けて次のように感謝を述べている。「署名してくれたすべての人たちに感謝してる。今や50万人もの署名が集まって、ホワイト・ハウスが対応を示す必要のある人数の5倍もの人たちが賛同してくれたの」とテイラー・スウィフトは語り、ホワイトハウスからの反応を待ち侘びているかのように腕時計に目をやる仕草を見せている。
今回、ホワイト・ハウスはテイラー・スウィフトからの呼びかけにコメントを発表している。
「トランプ政権はいかなる差別にも断固として反対していますし、すべての人々を平等に扱うという考えを支持しています。しかしながら、下院を通過した平等法の現状の形では、(出産にまつわる)親権や良心としての権利を侵害する可能性のある毒薬条項が含まれているのです」とジャッド・ディア副報道官は現地時間8月27日にCNNにコメントしている。
一方で、「ピッチフォーク」は副報道官のコメントについて、今年5月に平等法が下院を通過した際に政府が発表した声明と酷似していると指摘している。政府は当時、NBCに対して今回と類似した声明を発表していた。
テイラー・スウィフトはMTVビデオ・ミュージック・アウォーズで“You Need To Calm Down”でビデオ・フォー・グッド賞も受賞しているほか、“ME!”のミュージック・ビデオで最優秀ヴィジュアル・エフェクツ賞も受賞している。テイラー・スウィフトは授賞式の冒頭を飾るパフォーマンスとして、“You Need To Calm Down”と最新作『ラヴァー』のタイトル・トラックである“Lover”のパフォーマンスを披露している。
先日、テイラー・スウィフトはLGBTQ+コミュニティへの支持について明言し、「はっきりと声高に自分の姿勢を明らかにしなきゃいけない」と気づいたとして、コミュニティへの支持をさらに続けていくことを明かしている。「身体的な性別と自身の性認識が一致しているストレートな白人男性以外の全員が権利を剥奪されているのよ」とテイラー・スウィフトは米『ヴォーグ』誌に語っている。「自分の属していないコミュニティを応援できるということを最近まで私は分かっていなかったの」
また、テイラー・スウィフトは『ガーディアン』紙とのインタヴューで2016年の大統領選挙で沈黙を保っていた理由について言及して、次のように説明している。「私自身の精神状態を守ろうとしていただけなの。あまりニュースも確認できてなかったけれど、自分の票は投じたし、人々にも投票するように呼びかけたわ。自分に何をできて、何が手に負えないのかは分かっていたから。文字通り壊れてしまいそうだったのよ」
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