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メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは最新のインタヴューで現在のツアーがいかに素晴らしいかについて語っている。

メタリカは2016年11月に『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』をリリースしており、同作を引っ提げて2016年10月より「ワールドワイアード」ツアーをスタートさせている。

『サンフランシスコ・クロニクル』紙とのインタヴューを受けたラーズ・ウルリッヒはバンドの38年に及ぶ歩みに触れ、バンドの商業的な成功について語っている。

「ヨーロッパでこれまでやったなかでも最高のツアーかもしれないね」とラーズ・ウルリッヒは語っている。「それは公演数のことじゃないんだ。公演数もクレイジーだったけどさ。今回が最高のツアーになっている理由はこれまでのどのツアーよりも俺たちが内面的な繋がりを感じられているからなんだよね。オーディエンスやファン、体験を共有するために来てくれた人々とより繋がっているんだ。どうしてそうなっているかは分からないんだけどさ」

彼は次のように続けている。「こういう夏の間は、深夜に飲んでたり、適切な仲間といると、今どうしてそれが機能しているのかということを説明したり分析したりしようとしている自分がたまにいるんだ。自分としては少なくともちょっとした話で、明らかにしたり、ちゃんと語るのはすごく難しいんだけどね」

「肉体的な要素にしても、精神的な要素にしても、みんなを幸せにして、メタリカをよりよいバンドにするためのバランスや境界というものがあるんだ。過去何回かのツアーで新曲を演奏したときのレベルとは違う、セット中に演奏される新しい曲に対する積極的な理解のようなものがある気がしてね。ソーシャル・メディアはメタリカを初めて体験する新しい若いファンを多く引き込むことに間違いなく役立っているよ。12歳から14歳、16歳ぐらいの子が大勢ショウに来てくれるんだ。見たところファンの50パーセントはそれぐらいの年齢に感じるね」

「性別も50対50くらいのように感じるんだ。黒いロックTシャツを着ている18歳ぐらいの男の子ばかりだった20年前と比べるとまったくおかしな話だよ。それについては愛しかないね。世代を超えた別物に姿を変えたんだ。ステージに出て、そこに入ってみて、『なんてことだ!』なんて言えるのはすごくクールなことだよね。30年やってきて、こんなことが起こるとは誰も思ってなかったわけでさ」

先日、メタリカはルーマニアに小児病院を設立するための活動を行っている慈善団体に25万ユーロ(約3000万円)を寄付したことが明らかになっている。

メタリカは現地時間8月14日に「ワールドワイアード」ツアーのヨーロッパ・ツアーの一環としてブカレストのナショナル・アリーナで公演を行っている。

ロイター通信によれば、メタリカはソールド・アウトとなったこの日の公演に先立って、慈善団体「ダリエステ・ヴィアタ」に25万ユーロの寄付を行ったという。「ダリエステ・ヴィアタ」はルーマニアに初となる小児ガンの研究や放射線治療に特化した病院を建設するための活動を行っている団体で、2012年に設立されている。

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