レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは『クラック』誌とのコラボレーションで、アーティストや活動家、ミュージシャンへのインタヴューを掲載した特別限定号をキュレーションすることが明らかになっている。
『アイ・シー・ユー』と題された本書は100ページで構成され、トム・ヨークの選んだアーティストや活動家のインタヴューが掲載される。8人のインタヴュイーはトム・ヨークによる同じ質問に答えるものとなるという。
8人のインタヴュイーは以下の通り。
シンセサイザーの先駆者、ローリー・シュピーゲル
環境活動家、ジョージ・モンビオ
詩人/作家、ハリー・ジョセフィーン・ジャイルス
現代アーティスト、エイミー・カトラー
ファッション・デザイナー、高橋盾
映画監督、ルカ・グァダニーノ
実験音楽家、カリ・マローン
アーティスト、クリスチャン・ホルスタッド
「それぞれの解答はインタヴュイーの世界によるヴィジュアル的要素のパッチワークと共に掲載されます」と特別号の説明には記されている。『アイ・シー・ユー』にはトム・ヨークによる序文やレディオヘッドの長年のコラボレーターであるスタンリー・ドンウッドやトム・ヨークの別名義であるドクター・チョックによるオリジナルのアートワークも収録される。
雑誌の一部を紹介する写真ではトム・ヨークによる質問をいくつか確認することができる。「2019年における抵抗とはどんなふうに見え/聞こえますか? どうやってダンスすればいいのでしょう?」「あなたが打ち勝ちたい、少なくとも折り合いをつけたい個人的な恐怖は何ですか?」トム・ヨーク自身も序文でこれらの質問に答えているという。
『アイ・シー・ユー』は数ヶ月前に刊行された『クラック』誌での表紙巻頭インタヴューの「拡大版」で、「不安や未来、持続可能性、敵対についてのアセスメント」だとしている。インタヴューの中でトム・ヨークは『キッド A』『アムニージアック』期の音源を使って「なにかクールなことをやってみる」と語っていた。
『クラック』誌とレディオヘッドのオフィシャル・サイトでは既に『アイ・シー・ユー』は売り切れとなっており、現在XLレコーディングスの公式サイトで予約が受け付けられている。発売日は9月13日となっている。特別号の収益は国際環境NGOの「グリーンピース」に寄付される。
https://xlrecordings.com/buy/thomyorke-iseeyouazinebycrackmagazinecuratedbythomyorke
今年6月にニュー・アルバム『ANIMA』をリリースしたトム・ヨークは映画『ファイト・クラブ』で知られる俳優のエドワード・ノートンから依頼を受け、彼が手がけた来たる新作映画『マザーレス・ブルックリン(原題)』に“Daily Battles”を提供している。“Daily Battles”にはアトムス・フォー・ピースでトム・ヨークとバンドメイトだったフリーも参加しており、3分弱の同曲でベース/トランペットを演奏している。
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