マイケル・ジャクソンから過去に性的虐待を受けたと主張しているウェイド・ロブソンはMTVが彼の名前を関したマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞を継続することを決定したことを受け、遺憾の意を示している。
ウェイド・ロブソンは今年放送されたドキュメンタリー『ネバーランドにさよならを』でマイケル・ジャクソンを告発している2人の男性のうちの1人となっている。ドキュメンタリー『ネバーランドにさよならを』は、幼少期にマイケル・ジャクソンから性的虐待を受けたと主張するウェイド・ロブソンとジェームズ・セーフチャックの2人の男性の証言に焦点を当てたものとなっている。ドキュメンタリーの余波は各地に広がることとなっており、世界各国のラジオ局で彼の楽曲の放送が自粛されるなどしている。
MTVは今週、ミッシー・エリオットが今年のMTVビデオ・ミュージック・アウォーズでマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞を受賞することを発表して、マイケル・ジャクソンの名前を冠した同賞を継続していく意向を示している。同賞はこれまでにマイケル・ジャクソンやジェニファー・ロペス、ビヨンセ、ジャスティン・ティンバーレイク、マドンナ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ブリトニー・スピアーズ、カニエ・ウェスト、リアーナ、P!NKらが受賞してきた賞で、MTVにおける「最高の栄誉」とされている。
I am Humbly Grateful to be receiving the MichaelJacksonVideoVanguard Award???❤️ I Thank my FANS “Supafriends” who fought diligently to see this day come??@KidFury @crissles who rooted for years 4 me?? I am crying happy tears?Thank you God @MTV @vmas am SO HUMBLED?? pic.twitter.com/udfhBNc78k
— Missy Elliott (@MissyElliott) August 12, 2019
マイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞という名称は、1993年にマイケル・ジャクソンに初めて性的虐待の疑惑が持ち上がるより前の1991年に名付けられている。今回、ウェイド・ロブソンはMTVが同賞の継続を決めたことを受け、「残念な決定」だと述べている。
「個人的にMTVに対して何かをしてもらいたいわけではありませんが、世界中にいる児童虐待の被害者たちが果たして世の中が自分たちを支援してくれるのか、この問題を前に進める勇気を持っているのかを見守っている中、そうした状況を考えれば残念な決定だと言えるでしょう」とウェイド・ロブソンは『ザ・ラップ』に語っている。
マイケル・ジャクソンに向けられた疑惑をめぐっては、今年3月にドキュメンタリーに反対するためのデモ行進がロンドンで行われている。
MTVはマイケル・ジャクソン・ビデオ・ヴァンガード賞の名称について現時点でコメントを発表していない。
マイケル・ジャクソンは生前に自身に向けられたいかなる疑惑も否定していたほか、マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は彼への疑惑を晴らすための法廷闘争を続けている。また、先月には彼からの性的虐待を告発している2人の男性に対してファンの一団がフランスで訴訟を起こしたことも明らかになっている。
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