ノエル・ギャラガーはEU離脱について発言したことがきっかけで批判が寄せられるようになったと語っている。
ノエル・ギャラガーは今年6月、『マンチェスター・イヴニング・ニュース』とのインタヴューで国民投票の結果としてEUからの離脱が決まったことについて次のように語っている。「EU離脱に投票したバカよりも一つだけ悪いことがあってさ。投票を覆そうとするアホたちが生まれてきたってことでね」
彼は次のように続けている。「民主的な手続きに参加しているならさ。その結果に満足できないなら北朝鮮に行けばいいんだよ。国民投票の日、俺はこう思ってたんだ。『投票所に行く気にならないな。誰がEU離脱なんかに投票するんだ? そんな考えバカげてるだろ』ってね。でも、次の日、起きたら、『なんてことだ、クソ』ってことになってたんだ」
「でも、それがひどいことだと思った後にこの考えが取って代わったんだ。投票結果を覆そうとする人々もひどいものだなと思ってね。だって、それってファシズムだからさ。マジで言うとさ。ピュアでシンプルなことなんだ。民主主義を無視するなんてありえないわけでね。だって、それで起こることなんてイヤだろ」
今回、ノエル・ギャラガーは『ガーディアン』紙とのインタヴューの中で当該の発言がきっかけで人々から批判されたことを明かしている。「人々からナチスって呼ばれるようになったんだよ!」とノエル・ギャラガーは語っている。「『ウソだろ? 第三帝国の一員だって言うのかよ?』って思ったね」
「いいか、EUからの離脱は馬鹿げていると思っているよ。俺たちの誰一人として投票する資格なんてなかったと思っている。EUから離脱をすべきかっていうことを、ブラッドフォードにあるフィッシュ・アンド・チップス店の店主に訊いているわけでさ。そいつが『離脱すべきだ!』って言っているわけでね。けど、俺としては、もう一度国民投票をやったところで覆らないと思うよ。離脱するしかないんだ。(国民投票の時に)人々がどれだけ知識不足だったとしても、彼らに『あなたたちの投票は無効です』って言うことになるわけでさ。人々の意見を受け付けなくなる前兆になるはずだよ」
依然として合意のままに10月31日をもってEUから離脱する可能性があるイギリスだが、ノエル・ギャラガーは将来を比較的楽観視しているという。
「核兵器の素晴らしいところはそこだよな」とノエル・ギャラガーは冗談交じりに語っている。「核兵器が発明されて以来、人々は『ちょっと待て。俺たちは本当にこれを使うのか?』っていうことを思っているわけでね。北朝鮮のイカれた野郎には全員がウンザリしているわけだけどさ。しかも、アイツはバスケットボールが好きなんだろ! どこまでイかれてるんだよ? っていうね。とにかく、俺たちは大丈夫だよ。その先の話について言えば……まあ、孫世代のことは知らないよ。孫世代はヤバイ奴らになる可能性を秘めているということを覚えておいてほしいんだけどさ。息子たちには何度もこの話をしていてね。『父さん』って言われるけど、アイツらがどんな人と結婚するかは分からないわけでね。アホな奥さんかもしれないしさ。もしくは、アホな旦那かもしれない。俺たちはあくまで、現代的な人間なんだ」
同じインタヴューの中で、ノエル・ギャラガーはグラストンベリー・フェスティバルでのリアム・ギャラガーのパフォーマンスについても言及して、「あんなにも恥ずかしく思った」ことはないと批判している。
ノエル・ギャラガーは次のように語っている。「誰かのことをあんなにも恥ずかしく思ったのは人生で初めてだよ。最高のマジックを使って、オアシスの楽曲を貧弱で薄っぺらいものにしてみせたんだからね。人生最悪の日っていう感じの見た目だったしな。俺の息子が着ているパジャマみたいな格好で歩き回って、アイツが不公平だと思っていることについてマイクで叫んでたわけだろ……歌えないんだったら、演奏しないでくれよっていうさ!」
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズは現地時間8月5日、今年リリースする3作のうちの2作目となるEP『ディス・イズ・ザ・プレイス』よりそのリード・トラックとなる新曲“This Is The Place”が公開されている。
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