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チャンス・ザ・ラッパーはソーシャル・メディアで自身に寄せられている批判に言及して、「自殺したほうがいいと思われている」のではないかと感じている心境を吐露している。

チャンス・ザ・ラッパーは7月26日にデビュー・アルバム『ザ・ビッグ・デイ』をリリースしている。『ザ・ビッグ・デイ』は今年3月に結婚した妻のカーステン・コーリーとの新婚生活の喜びにインスパイアされたアルバムとなっている。

しかしながら、高い評価を得た『アシッド・ラップ』や『カラーリング・ブック』といった過去の作品とは対照的に『ザ・ビッグ・デイ』には多くのファンから批判的な意見が寄せられることとなっている。今回、チャンス・ザ・ラッパーは新作に寄せられている否定的なコメントに言及していると見られる一連のツイートの中で、人々から自殺したほうがいいと思われているように感じていることを明かしている。

「自分は自殺したほうがいいって思われているんじゃないかっていう、奇妙な感情を抱いてしまっているんだ」とチャンス・ザ・ラッパーは現地時間8月5日にツイートしている。

「僕としてはそんなつもりはないんだけど、そう促されているような気がしていてね。それ以上に、恥ずかしく思うべきだとも言われている気がする。恥というのは重い感情なんだ。とりわけ、一度は誇りに思えたものを恥ずかしく思うなんて本当に重いことだよ」

「何が奇妙かって音楽というのは僕の日々の感情に一番影響を与える要素なんだ。両極端の感情を抱かせる力を持っているものでね。とても生々しいものなんだ。それに、僕以外にも音楽を燃料にしている人がいることは知っているからね」

チャンス・ザ・ラッパーは次のように続けている。「そういうわけで、ここ何日かにわたって僕にメッセージを送ってきてくれた人たちには感謝しているよ。家族と一緒に過ごせることを嬉しく思っているし、今回のプロジェクトにかかりっきりになっていた期間にできていなかったことに、また取り組めていることに関しても嬉しく思っている。そういう感情のいくつかを吐き出してみるよ。ツイッターというのはそういう場所だからね。思っていることをありのままに伝える場所だからさ」

「それから僕の心の中の一番大きな感情について言うと、100%そう感じているということを、ここ1週間で再認識することになったんだけどさ。それは、妻を愛しているということなんだ」

一方、チャンス・ザ・ラッパーは先週、「幸福感のある楽曲や恋人についての楽曲しか作っていない」とする自身に対するイメージに反論している。

チャンス・ザ・ラッパーは現地時間8月2日に「Beats 1」のゼイン・ロウに出演して、『ザ・ビッグ・デイ』に収録された楽曲“Sun Come Down”についての質問に答えている。“Sun Come Down”は自身の死後に自分の遺産がどのように残ってほしいかについてが歌われている曲で、「君の中にも暗い部分があること」に人々は驚くことになると思うかというゼイン・ロウからの質問に対し、チャンス・ザ・ラッパーは次のように答えている。

「時々、僕は幸福感のある楽曲や恋人についての楽曲しか作っていないっていう風に揶揄されることがあるわけだけどさ」とチャンス・ザ・ラッパーは語っている。「実際のところ、悲しい曲だってたくさん作っているんだよ。本当にそうなんだ。僕のプロジェクトのほとんどには、スローでメランコリーな楽曲だってたくさん収録されているよ」

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