Justin Borucki

Photo: Justin Borucki

ジューダス・プリーストは50周年を記念したアニヴァーサリー・ツアーの最初の公演として、2020年6月30日から7月1日にかけてドイツのヴァッケンで開催されるヴァッケン・オープン・エア・フェスティバルに出演することが発表されている。

ジューダス・プリーストのベーシストであるイアン・ヒルは今年5月、「オースティン・クロニクル」紙によるインタヴューの中でバンドの50周年について次のように語っている。「厳密に言えば、今年で50周年は迎えるけど、1970年まではジューダス・プリーストという名前じゃなかったわけでね。そういうわけで、(50周年を記念したイベントは)来年まで持ち越すことになるだろうね」とイアン・ヒルは語っている。

「いくつかのアイディアは進行中だけど、ツアーをやるということを除いて、まだ明確に決まっているものはないんだ。来年は1月から2月にかけて、今年キャンセルになった分のツアーをオジー(・オズボーン)とやる予定になっている。オジーが体調を崩して、できなくなってしまった分の公演だよ。それが終わったら、50周年を記念してもう一度ツアーを行おうと思っている。どんなことをするかは決まっていないけど、クールなものになるはずだよ」

同じインタヴューの中で、イアン・ヒルは自身が現在もバンドに在籍している唯一の結成メンバーであることについて、「最後の生き残り」のように感じることはあるかという質問にも応じている。「あまりそういう風に感じることはないかな。誰かから指摘された時だけだね」とイアン・ヒルは笑いながら答えている。

「つまり、ロブ(・ハルフォード/ヴォーカリスト)だってそうだし、ライヴには頻繁に参加できていないにせよ、グレン(・ティプトン/ギタリスト)だって言うまでもなく重要な役割を担っているわけでさ」とイアン・ヒルはパーキンソン病のために現在ツアーから離脱しているグレン・ティプトンに言及しながら語っている。

「彼もずっと俺たちと一緒だし、もちろんスコット(・トラヴィス/ドラマー)だって1989年から俺たちと一緒だからね」とイアン・ヒルは続けている。「(ギタリストの)リッチー・フォークナーですら、もう9年目になるわけでさ。流動的に流れているよ。言ってる意味分かるかな? そういうわけで、自分が最後の生き残りだとか、そういう風に思うことはないね」

バンドが50周年を迎えるに当たっては、フロントマンのロブ・ハルフォードが昨年、「この上ないマイルストーン」に向けてマネージメントやレーベルと話し合いを進めていることを明かしていたほか、リッチー・フォークナーは50周年を記念したツアーについて「ファンの記憶に残るようなイベントになる」と語っていた。

リッチー・フォークナーは昨年、音楽サイト「メタル・ケイオス」に次のように語っている。「(50周年のアニヴァーサリー・ツアーの計画は)進行中で、全員の記憶に残るようなものになるよ。俺たちはファンのみんなに恩返しがしたいと思っているんだ。ファンは50年近くにわたって俺たちを支えてきてくれただけでなく、今もショウを観に来てくれるわけでね。ファンは今でもバンドを愛してくれているんだ。そういうわけで、特別なものになるはずだよ」

ジューダス・プリーストは来年の夏から秋にかけて50周年のアニヴァーサリー・ツアーを行うことが期待されている。

一方、1970年から2011年までジューダス・プリーストに在籍していた元ギタリストのK・K・ダウニングは昨年、50周年を記念した式典には現存するジューダス・プリーストの元メンバーと現メンバーの全員が参加すべきだと語っている。

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