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ケイティ・ペリーは2013年発表の『プリズム』に収録の“Dark Horse”がフレイムによるクリスチャン・ラップ・ソング“Joyful Noise”を盗作したという判決が下された裁判で、同曲の共作者らと共に278万ドル(約2億9700万円)を損害賠償として支払うよう命じられている。

カリフォルニア州の裁判所は現地時間7月29日に本名をマーカス・グレイというフレイムら原告の訴えを認め、ケイティ・ペリーの“Dark Horse”についてフレイムによる“Joyful Noise”のビートを盗用したとする判決を下している。

2曲の音源はこちらから。

米『ビルボード』誌によれば、“Dark Horse”でコラボレーションを行ったドクター・ルーク、マックス・マーティン、サーカット、ゲストアーティストのジューシー・J、作曲家のサラ・ハドソンにも責任があるとの評決が下されている。キャピトル・レコーズ、ワーナー・ブラザーズ・ミュージック・コーポレーション、コバルト・パブリッシング、カスツ・マネー・インクも同様に過失があるとされている。

AP通信によれば、ケイティ・ペリーには個人として55万ドル(約5800万円)の支払いが命じられているほか、キャピトル・レコーズが賠償金の大部分を支払うよう命じられているという。

陪審員はケイティ・ペリーの関係者らに損害賠償を命じるに当たり、原告と被告の双方の弁護士からケイティ・ペリーやレコード会社らが“Dark Horse”で得た金額や制作やプロモーションに要した費用について審問を行っている。

米『ビルボード』誌によれば、マーカス・グレイの弁護士はキャピトル・レコーズが同曲で3100万ドル(約33億円)の収益を得たと主張している一方で、キャピトル・レコーズの弁護士はレーベルが経費控除後に得た収益はおよそ65万ドル(約6900万円)だったと主張しているという。また、ケイティ・ペリーが同曲で得た収益については双方の弁護士で金額が一致しており、彼女は60万ドル(約6400万円)の経費が控除された上で同曲で300万ドル(約3億2000万円)の収益を得たと述べている。

マーカス・グレイとビートメイカーのチャイク・オジュク、共同作曲家のエマニュエル・ランバートらは、ケイティ・ペリーおよび彼女とコラボレーションした関係者を2014年に訴えている。一方で、ケイティ・ペリーの関係者らは“Joyful Noise”について一度も聴いたことがなかったと反論していた。同曲はグラミー賞にノミネートされたフレイムのゴスペル・アルバム『アワ・ワールド:レディームド』に収録されている。

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