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スリップノットのクラウンことショーン・クラハンは来たるニュー・アルバム『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』に収録できなかった楽曲が15曲あったことを明かしている。

ショーン・クラハンは8月9日に控えた新作のリリースに先駆けて『ケラング!』誌のインタヴューに応じて、これまでで最もクリエイティヴな取り組みになったという新作の制作過程について振り返っている。

「最終的にアルバムになることを分かっていた上で取り組んでいたかって? いや、こうなることは誰にも分からなかった。アルバムに入らなかった曲が15曲あってね。ヴォーカルまで録ったにも関わらず、アルバムに入らなかった曲が、少なくとも7曲か8曲はあるよ」とショーン・クラハンは語っている。

「たくさんの曲を書いたんだ。その上で、それらをすべて変形させて、今の形になるまで削ったんだ」

ショーン・クラハンは続けて、新作に収録されなかった楽曲はどうなるのかという質問に次のように答えている。「アルバムというのは大抵、ある程度の楽曲を集めた上で作るものなわけでさ。それで、俺たちもある程度の曲を作って、『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』という思考のプロセスに集約できる曲はどれかっていうことを決めたんだ」

フロントマンのコリィ・テイラーは先日、アルバムのタイトルである『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』について、分断している世界の情勢にインスピレーションを得たものであることを明かしている。

「『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』は、分断に断固として反対する俺の姿勢を反映したようなものなんだ。それは文化の面だけでなく、世界全体に当てはまるわけでね」とコリィ・テイラーはラジオDJのフル・メタル・ジャッキーに語っている。

「誰一人として、お互いに歩み寄ろうとしていないわけでさ。共通しているものを見ようともせずに、すぐに相手を敵だって決めつけているんだ。子供たちや俺たちのファンにとって抑圧的で気が重くなるような、危険な時代になりかねないわけでさ」

コリィ・テイラーは次のように続けている。「今の時代、人と違うことは危険になりうるんだ。俺はそうはならないけどさ。人とは異なる育ち方をしてきたんだ。人と違う扱われ方をするのがどれだけ辛いことかを知っているし、今回のアルバムは俺が自分の立場を『いいか?』って自分の意見を伝えるために使った、滅多にない機会の一つなんだ。どんな人なのか、どこから来たのか、どんな見た目なのか、肌の色は何色なのか、誰のことが好きなのか、何を信じているのか、そんなことは関係ない。俺たちは音楽への愛を共有する家族なんだよ」

一方、スリップノットは現地時間7月27日にカリフォルニアのサンバーナーディーノで行った公演で、危険なモッシュピットが行われたためにライヴを一度中断している。

スリップノットは『ウィ・アー・ノット・ユア・カインド』を引っ下げた大規模なヨーロッパ・ツアーを2020年に行うことが発表されているほか、ノットフェスが2020年3月20日・21日に幕張メッセ国際展示場1〜3ホールで開催されることが決定している。

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