イギー・ポップは通算18作目となるソロ・アルバムから新曲“James Bond”を公開している。
イギー・ポップはリリース予定のアルバム『フリー』から新曲を公開しており、静かなベースラインの後に紛れもないイギー・ポップのヴォーカルが入ってくるものとなっている。
「She wants to be your James Bond. Well it’s not for a price, and it’s not to be nice. She wants to be your James Bond(彼女はきみのジェームズ・ボンドになりたがっている。報酬のためでもなく、素敵だからでもない。彼女はきみのジェームズ・ボンドになりたがっている)」とイギー・ポップは新曲で歌っている。
新作『フリー』は9月6日にロマ・ヴィスタ・レコーディングスとキャロライン・インターナショナルからリリースされ、2016年発表の『ポスト・ポップ・ディプレッション』以来のアルバムとなる。
「これは他のアーティストが自分について物語るアルバムなんだ。俺の声を通してだけどね」とイギー・ポップは以前アルバムについて語っている。
「『ポスト・ポップ・ディプレッション』のツアーが終わる頃、自分の人生とキャリアに長いこと付きまとってきた慢性的な不安の問題を取り除くことができたと確信してね。でも、同時に疲れ切っているとも感じていたんだ。人目を避けて、背中を向けて、立ち去りたいと思ったのさ。自由になりたかったんだ」
「そんなものが幻想だということは知っているし、自由っていうのは自分が感じるものにすぎないからね。でも、その感情っていうのは追い求めるに値するものだって信じて、今まで自分の人生を生きてきたんだ。幸せとか愛とかが必要なんじゃなくて、自由であるっていう感情がね。だからこのアルバムは自然に思いついていたし、必然的なものなのさ」
イギー・ポップは先日、マドリードのマッド・クール・フェスティバルでライヴを行っており、『NME』は「最もスリリングなパフォーマー」であり続けていると評している。
「燃えるような暑さのなか1時間弱飛び跳ね回った72歳のイギー・ポップは、仰々しくステージから降りた。大きな褒美を手にしたばかりの、ぼろぼろで傷ついた戦士のように。それはロックンロールの偉大なる生き残りの行進だったのだ」
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