GETTY

Photo: GETTY

ニルヴァーナのベーシストであるクリス・ノヴォゼリックは8月にニルヴァーナが新たに公演を行うと誤って表示したスポティファイの通知に言及している。

この通知はニルヴァーナのファンであるトニー・ピアースによって発見されたもので、スポティファイから送られたお気に入りアーティストについての「ニュース」にバンドの新規公演の情報が書かれていたという。

それによれば、ニルヴァーナはカリフォルニアのヴェンチュラにある450人規模のライヴハウスであるディスカバリーで8月9日に公演を行うと記されていた。

トニー・ピアースはスポティファイに宛てて次のようにツイートしている。「親愛なるスポティファイへ。動脈瘤でも患っているのかい?」

トニー・ピアースのツイートはクリス・ノヴォゼリックの目にも止まり、クリス・ノヴォゼリックは当該のツイートを引用して次のように述べている。「このギグをやることはできるけど、実現させるにはある程度の労力が必要だね」

クリス・ノヴォゼリックは自身が現在所属しているバンドであるジャイアンツ・イン・ザ・ツリーズに言及しながら次のように続けている。「ところで、8月には本当にライヴをやるんだ。時間や場所は、ジャイアンツ・イン・ザ・ツリーズのホームページを確認してくれ」

クリス・ノヴォゼリックは2017年に、ジリアン・レイやレイ・プレスターガード、エリック・フレンドと共にワシントンD.C.でジャイアンツ・イン・ザ・ツリーズを結成しており、今年3月にはセカンド・アルバム『ヴォリューム 2』がリリースされている。

ジャイアンツ・イン・ザ・ツリーズは8月に全米で5公演を行うことが決定しており、現地時間8月20日にはニルヴァーナの地元であるシアトルで公演を行う予定となっている。

クリス・ノヴォゼリックとニルヴァーナの元ドラマーであるデイヴ・グロールは1994年にカート・コバーンが亡くなって以来、数えるほどしか共演していない。

クリス・ノヴォゼリックとデイヴ・グロール、ニルヴァーナの元ギタリストであるパット・スメアの3人が1994年以降でライヴを行ったのはこれまでに5度となっており、3人の再結成は2012年12月12日にポール・マッカートニーがマディソン・スクエア・ガーデンで開催したハリケーン「サンディ」の被災地のための救済コンサートで初めて実現している。クリス・ノヴォゼリックとデイヴ・グロール、パット・スメアの3人はこの日、ポール・マッカートニーと共演して新曲“Cut Me Some Slack”をパフォーマンスしている。

3人は2013年にもポール・マッカートニーのシアトル公演で共演を果たしており、アンコールに参加して共演している。

クリス・ノヴォゼリックとデイヴ・グロール、パット・スメアの3人は2014年にニルヴァーナがロックの殿堂入りを果たした際にも式典で共演が実現しており、バンドはロードやジョーン・ジェット、セイント・ヴィンセント、ソニック・ユースのキム・ゴードンらをゲスト・ヴォーカルに迎えて4曲をパフォーマンスしているほか、ブルックリンのセイント・ヴァイタス・バーで行われたアフター・パーティーでは、さらにダイナソーJr.のJ・マスシスとジョン・マッコーリーが加わってパフォーマンスを行っている。

また、彼らは2016年に開催されたグラミー賞のアフター・パーティーでも共演を果たしており、ニルヴァーナが『MTV・アンプラグド・イン・ニューヨーク』でカヴァーしていたデヴィッド・ボウイの“The Man Who Sold The World”をヴォーカルにベックを迎えて披露している。

ニルヴァーナの現存するメンバーが最も最近に共演を果たしたのは2018年となっており、フー・ファイターズが主宰するフェスティバル「カルジャム」でジョーン・ジェットやディア・ティックのジョン・マッコーリーと共にパフォーマンスを行っている。

一方、ニルヴァーナはライヴ・アルバム『ライヴ・アンド・ラウド』が8月30日にデジタルやアナログ盤として初めてリリースされることが発表されている。この音源は1993年にニルヴァーナの故郷であるシアトルのピア48でMTVの同名番組のために収録されたもので、バンドはその前月にニューヨークで伝説的な「MTVアンプラグド」の収録を行っている。『ライヴ・アンド・ラウド』は元々、2013年にアルバム『イン・ ユーテロ』の20周年を記念してCD/DVDとしてリリースされていた。

広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ