マドンナのコラボレーターであるパトリック・レオナールは彼女に未承認のまま行われているオークションに対抗するため、『ライク・ア・プレイヤー』の制作中にレコーディングされた3曲のデモ音源を公開している。
「ステレオガム」によれば、パトリック・レオナールは現地時間7月22日に“Like a Prayer”、“Cherish”、未発表曲である“Angels With Dirty Faces”の3曲のデモをYouTubeにアップしたという。“Like a Prayer”と“Cherish”の2曲のデモは、それぞれの楽曲が書かれた日にレコーディングされたものと説明されている。
マドンナの初期のアルバムで数多くの楽曲のソングライティングやプロデュースを手がけているパトリック・レオナールは一連の音源を無料で公開したことについて、「オークションでカセットが売却されるのを防ぐため」だと“Cherish”の音源の説明欄に記している。「誰かがこれを売るなんてまったくもってクールじゃないからね」とパトリック・レオナールは続けている。「これは他の人たちの売り物ではないんだ」
マドンナの元友人であるダーリーン・ラッツは現在マドンナの私物をオークションに出品しており、パトリック・レオナールがアップロードした音源が収録されたカセットテープもそのうちの一つとなっている。当該のカセットテープには記事執筆時点で1283ドル(約13万8000円)の入札がされている。
カセットテープが出品されているページはこちらから。
オークションには70品目におよぶマドンナの私物が出品されており、彼女の写真や宝石、彼女の毛髪が付いたヘアブラシなどが出品されている。元交際相手である2パックがマドンナに別れを告げるために送った手紙は今回出品されている中でも目玉となっているアイテムの一つで、最低落札価格は10万ドル(約1000万円)からスタートしている。2パックからの手紙には記事執筆時点でまだ入札がなされていないものの、入札は日本時間7月27日午前10時に締め切られる予定となっている。
2パックからの手紙が出品されているページはこちらから。
ダーリーン・ラッツは元々、一連のアイテムを2017年に出品しようとしていたものの、ニューヨーク州最高裁判所の判事は私物について「極めて私的であり慎重に扱うべき個人情報」であるとしたマドンナの主張を認め、ダーリーン・ラッツに出品を取り下げるよう命じている。しかしながら、訴訟を担当したニューヨーク市の判事であるジェラルド・レボヴィッツは昨年、2004年にすでに両者間で法的な合意は済んでいるとしていたダーリーン・ラッツの主張を認めてマドンナからの訴えを棄却している。
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