Sean Eriksson/Press

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アヴィーチーの父親であるクラス・バークリングは昨年に亡くなった自身の息子について自ら命を絶つつもりではしていなかったかもしれないと語っている。

「私たちの考えとしては、彼は自ら命を絶つことを計画していたわけではなく、(彼の死は)交通事故に近いようなものだったと考えています。彼は幸せだったと思いますし、音楽を楽しんでいました」とクラス・バークリングはCNNのインタヴューで語っている。「たとえどれだけ幸せて、心の底から幸せを感じていたとしても、不幸というのはそれほど遠くにあるものではないのです。些細なことで悲しくなったりもしますし、バランスが崩れたりもします。彼に起きたのはそういうことだと思っています」

本名をティム・バークリングというアヴィーチーは2018年4月20日にオマーンのホテルの部屋で遺体で発見されている。享年28歳だった。アヴィーチーは先月、生前に取り組んでいた音源が収録されたニュー・アルバム『ティム』がリリースされているほか、今年の3月には、精神疾患や自殺防止の分野に取り組んでいる人々や団体を支援することを目的とした慈善団体「ティム・バークリング財団」が遺族によって設立されている。

「ティムが亡くなって間もなくして、何かを始めなければいけないと思うようになりました」とクラス・バークリングは語り、メンタル・ヘルスの問題を広めるためには政治家からの支援が必要だとして次のように続けている。「この分野では多くの人たちが素晴らしい仕事をしてくれていますが、政治家のようなもっと上の立場にいる方々からの支援も必要としています。様々なことがあちこちで起きているような今日の状況を改善して、一つの方向に向かって進む必要があるのです」

クラス・バークリングはアヴィーチーについて、「内向的」で「落ち着いて話をしたり友達と会ったり」するのが好きだったと振り返っている。「もちろん、息子をパーティーに連れ出そうとする人たちも大勢いました。DJやアーティストとしての生活のつらい部分だと思います。自分が望んでいないことでも、たくさんやらなければなりません。そのせいで自分の一部が失われてしまうことになるのです」

クラス・バークリングはアヴィーチーのツアーに対する需要が「極端」に高くなっていったとして、次のように語っている。「息子は次第にステージの上に心地よさを感じなくなってしまったのです」

アヴィーチーは2016年にライヴ・パフォーマンスから引退することを発表している。「幸いにも世界中を旅してパフォーマンスを行うことができたことは知っているけど、アーティストの裏側にある実在する人間としての生活に残されている時間がほとんどないんだ」とアヴィーチーは当時の声明で述べている。

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