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テイラー・スウィフトが自身が所属していたビッグ・マシーン・レーベル・グループがスクーター・ブラウンの会社に売却された件について知らされていなかったと主張するなか、ビッグ・マシーン・レーベルのCEOであるスコット・ボーチェッタはその主張に反論している。

スクーター・ブラウンはスコット・ボーチェッタによるビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約324億円)で購入したことが明らかになっている。ビッグ・マシーン・レーベル・グループはデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』から2017年発表の『レピュテーション』までの権利を保有している。

このニュースを受けてテイラー・スウィフトはソーシャル・メディアで遺憾の意を表明していた。「世間にも発表された今、スクーター・ブラウンが私のマスター音源を購入したことを知りました。それで思うのは彼から長年受けてきた、巧みに操られた執拗ないじめのことです」

これを受けてスコット・ボーチェッタはビッグ・マシーン・レーベル・グループのオフィシャル・サイトで声明を発表している。

「いくつかの事実を伝える時だ」とスコット・ボーチェッタは声明を始め、事前にビッグ・マシーン・レーベル・グループの株主でもあるテイラー・スウィフトの父親であるスコット・スウィフトに買収については連絡したとしており、現地時間6月29日にテイラー・スウィフトに直接ショートメールも送ったと述べている。「だから、彼女は僕から直接聞くこともできたんだ」

「どういうわけか、彼女の父親のスコット・スウィフト、サーティーン・マネージメントの弁護士であるジェイ・スチャウディーズ(スコット・スウィフトの代わりに株主としての電話を受けた)、サーティーン・マネージメントの役員かつビック・マシーンLLCの株主のフランク・ベル(彼も株主としての電話を受けた)が、報告があってから5日間、テイラーに何も言わなかったということはあり得るかもしれない。彼女が僕のテキストを見なかったということもあり得るかもしれない。だけど、彼女が『みんなと同じ時にそのニュースを知った』というのは実に疑わしいね」

テイラー・スウィフトは昨年11月にリパブリック・レコーズとユニバーサル・ミュージック・グループと複数年に及ぶレコード契約を締結している。15歳の時に結んだビッグ・マシーン・レコーズとの契約は終了を迎えていた。

テイラー・スウィフトの契約はユニバーサル・ミュージック・グループのスポティファイの収益がアーティストに直接支払われることを保証するもので、今後のマスター音源はテイラー・スウィフトが所有することも明らかになっていた。

テイラー・スウィフトは先日の声明で次のように述べている。「おかげさまで、今は自分が作り出したものは自分が所有すべきだと考えているレーベルと契約しています。過去はスコットの手に残してきたけど、今後についてはそうじゃないのです。そして、願わくば音楽で夢を抱いている若いアーティストやキッズたちにはこれを読んで、交渉の中で自分自身を守る方法を学んでほしいと思います。自分で作ったアートは自分に所有する権利があるのです」

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