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ジャック・ホワイトはインタヴューの中で冗談でヘロインを使っていると発言したことについて釈明する声明を発表している。

6月21日にリリースしたザ・ラカンターズとしての新作『ヘルプ・アス・ストレンジャー』のプロモーションを行っているジャック・ホワイトは先日、アイルランド版『タイムズ』紙のインタヴューに応じて、バンドとしてのアルバムのリリースが前作『コンソーラーズ・オブ・ザ・ロンリー』以来11年ぶりとなっていることについて、ヘロインを使っていたことがその遅れの原因だったと冗談で語っている。

「実のところ、ブレンダン(・ベンソン)がアルコールを止めた時に、僕がヘロインを始めたんだ。それで、いろいろなことが遅れたんだよ」とジャック・ホワイトは冗談半分に語っている。「面白いよね。僕は、物事は起こるべくして起こっているということを信じてやまないんだ。宗教的だったり、神秘的な意味ではなくて、『人間の本質』的な意味でね」

ジャック・ホワイトはインタヴューのなかで当該の発言について冗談だと明言しているものの、一部のメディアはそれを冗談だと受け取らなかったようで、彼が実際にヘロインを使用していたとする文脈でその発言を報じている。

今回、ジャック・ホワイトは自身のソーシャル・メディアに当該の発言について釈明する声明を発表している。

「僕はこれまでにヘロインやいかなる違法の薬物を使ったことがないし、そのことは僕に近しい誰もが認めてくれるはずだよ」とジャック・ホワイトは述べている。「記事を全文読んでもらえれば、僕が冗談を言っていたということが分かってもらえると思う。『スピン』はきっと、クリック数を稼ぎたいがために事実確認をしようとしなかったんだろうね」

彼は次のように続けている。「僕は携帯電話を持っている人たちを憎んでなどいないし、近くで携帯電話を持つことを許さないなんてこともない。それから、あらゆるテクノロジーを憎んでいるわけでもない。そうやって大きなブラシで描くことは止めてくれ。僕が携帯電話を持たないのは単に健康的な生活を送りたいからで、あらゆるテクノロジーを憎んでいることがその理由なんかじゃない。君たちは僕に(機械破壊を訴える)ラッダイトになって、電気牛たちが現実になるまで機械をあざ笑っていてほしいのかもしれないけど、僕がデジタル・ミュージックを聴いていることや電気自動車を運転していること、そしてこの退屈な反論をコンピュータで打っていることを公にすることでその神話を壊したくないんだ」

ジャック・ホワイトは投稿を次のように締め括っている。「人々には、お互いを陥れようとするのではなく、それぞれが健康的な生活を送れるよう、お互いに刺激になるような方法を見つけてほしいと思う。もしも君が音楽やその芸術を愛しているなら、組織としても同様のことをすべきだと思うよ。クリック数を稼いで広告主を喜ばせようとなんかせずに、少なくとも音楽が好きなフリはしてほしいね」

ジャック・ホワイトの投稿はこちらから。

ジャック・ホワイトの発言が誤ってメディアで報じられたのは今回が初めてではなく、ジャック・ホワイトは2015年にも同様に釈明を余儀なくされている。ジャック・ホワイトは当時、ファン・イベントで語った発言が誤って報じられているとして、「(発言が)膨らませられ、ジャックがまるで引退するかのように、今後フェスティバルには出演せず、メグ(・ホワイト)とも今後口を利かないと発言したかのように伝えられている」と批判する声明を発表している。

一方、ジャック・ホワイトは今年5月、アートへの貢献が讃えられて、デトロイトのウェイン州立大学で名誉博士号が贈られている。

ザ・ホワイト・ストライプス、ザ・ラカンターズ、ザ・デッド・ウェザーなどの活動で知られるジャック・ホワイトだが、90年代中頃にウェイン州立大学に在籍していたものの、音楽のキャリアを追求するため退学していた。

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