ジャスティン・ビーバーは自身のマネージャーであるスクーター・ブラウンがテイラー・スウィフトの初期6作のマスター音源を購入したことを受けて、テイラー・スウィフトに宛ててスクーター・ブラウンを擁護するメッセージを送っている。
スクーター・ブラウンはスコット・ボーチェッタによるビッグ・マシーン・レーベル・グループを3億ドル(約324億円)で購入したことが明らかになっている。ビッグ・マシーン・レーベル・グループはデビュー・アルバム『テイラー・スウィフト』から2017年発表の『レピュテーション』までの権利を保有している。
テイラー・スウィフトはこのニュースを受けてソーシャル・メディアで遺憾の意を表明しており、過去のジャスティン・ビーバーのインスタグラムへの投稿に言及しながらスクーター・ブラウンを批判している。ジャスティン・ビーバーはスクーター・ブラウンやカニエ・ウェストらとテレビ電話している写真をインスタグラムに投稿して、「テイラー・スウィフト、調子はどう?」とキャプションに添えていた。
テイラー・スウィフトはスクーター・ブラウンから「執拗な巧みに操られたいじめ」を長年受けてきたとして、次のように綴っている。「キム・カーダシアンが違法で録音した私との電話をリークするよう仕向けた時も、スクーター・ブラウンは自分の手掛けている2組にオンラインで私をいじめるようにさせました。彼の手掛けているカニエ・ウェストが私の裸を使ったリヴェンジ・ポルノのミュージック・ビデオを作ったのもそうです。今回、スクーター・ブラウンは私の命とも言える作品を私から奪いました。これらは私に購入する機会を与えられなかったものです。結果、私の音楽的遺産はそれを解体しようとする人物の手にゆだねられようとしているのです」
ジャスティン・ビーバーは今回、テイラー・スウィフトに対して「傷つけてしまうような投稿」をしてしまったことを謝罪するメッセージをインスタグラムに投稿して、スクーター・ブラウンを擁護した上で話し合いでの解決を提案している。
「こんにちは、テイラー。まずは、傷つけてしまうような投稿をインスタグラムにアップしてしまったことを謝らせてほしい。この時は面白いと思ったんだけど、振り返ってみて、不愉快で、無神経だったことに気がついたよ」とジャスティン・ビーバーは投稿を始めている。「正直に言うと、キャプションを書いたのは僕であって、スクーターとカニエのスクリーンショットには『テイラー・スウィフト、調子はどう?』と書かれてはいるけど、彼は一切関係がないし、この会話の中でそのような発言はされていないんだ。それに、そういうジョークは言うものじゃないって僕に教えてくれたのはスクーターなんだよ」
「君が寛大にも僕をオープニング・アクトに起用してくれたその日から、スクーターはずっと君の味方だよ! 君と僕がお互いの困難や傷ついた経験、憤りについて最後に話してから、もう何年も経っている。だから、君がソーシャル・メディアでこのことに言及して、人々にスクーターのことを憎ませようとしているのは不公平だよ」
「そんなブログをアップして、一体何が目的だい? きっと君のファンがスクーターをイジメることを分かった上で、共感がほしくてやったんだろうね。とにかく、スクーターも僕も、君のことが大好きなのは確かだ。軋轢を解消するにはコミュニケーションを取るしかないと思う。オンライン上のからかい合いは、何の解決にもならないはずだよ」
「スクーターと僕は君と話をして、いかなる軋轢や痛み、その他の必要なことを解決したいと思っている。スクーターも僕も君について悪いことを言うつもりはないし、心から君の幸運を願っている。僕は普段、こういうことに反論したりしないけど、君が僕の愛する人を傷つけようとしているのだとしたら、それは一線を超えてしまっているよ」
一方で、ホールジーもこの件にツイッターで反応を示しており、テイラー・スウィフトを擁護して次のように綴っている。
「この一件で痛感したのは、女性が人生においていかに力を得て、成功を収めたところで、それを好ましく思わない誰かがついてきて、自分が無力のように思わされてしまうということね」とホールジーはツイッターに投稿している。「それは、私たちが音楽業界においてかなりの地点に到達した証でもある」とホールジーは続けて、次のように投稿を締め括っている。「私は彼女と共にあるわ」
? @taylorswift13 pic.twitter.com/1iI2tCr8my
— h (@halsey) June 30, 2019
テイラー・スウィフトは昨年11月にリパブリック・レコーズとユニバーサル・ミュージック・グループと複数年に及ぶレコード契約を締結している。15歳の時に結んだビッグ・マシーン・レコーズとの契約は終了を迎えていた。
テイラー・スウィフトの契約はユニバーサル・ミュージック・グループのスポティファイの収益がアーティストに直接支払われることを保証するもので、今後のマスター音源はテイラー・スウィフトが所有することも明らかになっていた。
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