アデルは、『i-D』誌の最新インタヴューで、これから発売されるニュー・アルバムについて語っている。
アデルが同誌のインタヴューに答えるのは3年ぶりで、最近公開されたリード・シングル“Hello”を含んだ『25』に収録されているいくつかの曲についてコメントしている。
アデルはアルバムについて、「破局(break-up)」というよりも「つぐない(make-up)」の意味合いをもっていると表現している。彼女は今回、ニュー・アルバムは過去を振り返るためのものだと語り、前回2011年にアルバム『21』をリリースしてから時が経つのがとても早かったと述べている
「『一体何が起こったの? 『21』から『25』まではあっという間』っていう感じだったわ」と語る彼女は、自らの20代を次のように振り返っている。「私の人生のなkでは一番現実的で最高な時期だった。公園に座って、りんご酒を飲んだりすることはもうできないって、その頃に分かっていたらよかったのにね」
「過去を整理しようと努めること、それがこのアルバムのテーマだと考えているわ」と、彼女は付け加えている。「親になって20代半ばも過ぎようとしてる。悩むことを楽しんでた時とは違って、今は前みたいにいろんなことで頭を悩ませることなんてできない。ただ、母親になった今は、考える余裕ができてきたわ。自分の中にあるたくさんのことを整理すると、心が癒えるの。私は嫌なことを溜めこんじゃうから。過去に起きたことを自分の中に溜めておかないようにすれば、人生はもっと楽になるのよ」
前作のリリースから4年もの間が空いたことについて、アデルは次のように語っている。「母親になって奮闘してたの。だから急ぐことはできなかった。それにみんな、私がいなくて寂しいと思ってくれるしね。その当時は、こんな日がまた来るなんて思ってもいなかった。だって、曲を書けるような状態にはなれなかったから。だから、私は心の底から嬉しくて、今回書けた曲には本当に満足してるわ。自分をけなすような内容も多いけど、とても楽しみよ」
アデルはインタヴューで、新曲“I Miss You”について次のように語っている。「あらゆる次元の“つながり”を表現しているの。セックスのことでもあるし、言い争うことだってそう。私が人生で最も密接なつながりを感じる瞬間よ。だって、そういう時ってつい本音を口走っちゃうじゃない。酔っぱらってる時ほど本音が出る、っていうのに近いわよね。私がもうお酒を飲みたくないのもそれが理由よ。翌朝、目覚めた時はパニックになるんだから」
また、“When We Were Young”という収録曲では、ネオクラシックの作曲家のフィリップ・グラスがピアノで客演していると明らかにしているほか、別の曲(曲名は不明)では、ポップ・スターのブルーノ・マーズを起用していることも認めている。また彼女は、テイラー・スウィフトやケイティ・ペリーのプロデューサーであるマックス・マーティンと“Send My Love To Your New Lover”という楽曲でコラボレーションし、『i-D』誌はこの曲について「カリプソ(民族音楽)の雰囲気」を持っていると表現している。
またアデルは、新曲“Hello”は、「誰かの感情を傷つけること、そして簡単ではないけれど自分自身を見失わないこと」について歌った曲だと語っている。
「この曲は私の叶わなかった一面への憧れでもあるの……。もっと家で時間を過ごしたり、自分自身を含む今まで傷つけてしまった人たちに連絡をして謝ったりできたらいいのに……。誰か特定の人について歌っているわけじゃない。友達、元カレ、私自身、それに家族がテーマなの。私のファンだってそうよ。みんな、私がすごく遠い存在だと思ってるけど、そんなことないわ。実際、私はアメリカに住んでると思われてるけど、違うのよ」
先日、2013年以来、初となるライヴでのパフォーマンスを予告したアデルは、今後のプランについて率直に語っている。「ちゃんとツアーもしたい……。もっと子供を作るかは決めてない。多分だけど……女優を目指すかもしれない……。またアルバムも作りたい……。時間が与えられる限り、一生、曲を作っていきたいの。もしそれができるなら、本当に幸せだわ」
一方、アデルの新曲“Hello”は、2015年のUKにおいて初週での最多セールスを上げる見込みとなっている。
復帰作となったこのシングルは10月23日にリリースされ、ファンにとって11月20日にリリースされるアルバムで最初に触れた楽曲となることになった。
アデルの“Hello”のミュージック・ビデオはこちらから。
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