スリップノットのコリィ・テイラーは来たる通算6作目のアルバムについてこれまでにないほどクリエイティヴィティの限界を超えたと語っている。
スリップノットは2014年発表の『.5:ザ・グレイ・チャプター』以来となるオリジナル・アルバム『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』を8月にリリースすることが決定している。
BBCラジオ1のダニエル・P・カーターのインタヴューを受けたコリィ・テイラーは新作について最もヘヴィだとし、そこに辿り着くために限界を超えたと語っている。
「全体として――これについては正直に言えるんだけどさ――クリエイティヴィティと実験性の点で限界を超えたんだ。自分たちのアイデンティティを失うことなくね」とコリィ・テイラーは語っている。
「すべて実験にしてしまうバンドもいるけどさ。そうすると自分自身を失ってしまうわけでね。観客は特定のタイプを求めていることを忘れてしまっているんだよ。厳密にやる必要はないけど、みんなが聴きたいと思っている、みんなが求めている特定の感情というのはなきゃダメでさ。そういう分水嶺が必要なんだよ。やりたいように斬新なことだってできるわけだけど、まずみんなをファンにするフィーリングというのを取り戻すことができなきゃダメなんだ。このアルバムでは俺はそうしたことをやれたと思っているんだ。音楽的な面でこれまでもヒントを出してきた場所に辿り着いてはきたけど、全力まではやれてなかったわけでさ。でも、今回はこれまででも最もヘヴィなことをやったんだ」
「俺たちは今なおいつだって自分たちのために曲を書いてきたバンドなんだよ。そこで心を動かされないなら、出すことはないわけでさ。後で聴いて振り返ってみたら、『これが自分たちかは分からないな』っていうこともあるよ。でも、今はさ、何があろうと、この作品を絶対的に支持するね。まず自分たちのことを考えて、次にリスナーのことを考えて曲を書き続ける限り、こうした興奮を持ち続けることができるんだ」
最近の公演で新たなマスクを初披露したスリップノットだが、コリィ・テイラーはバンドが最近の公演に満足していると語っている。
「いい感じだね」と彼は語っている。「セットには興奮したよ。ライヴも素晴らしかった。全員、よく演奏できたしね。“All Out Life”のような、よりビッグなポップ・ナンバーもあるしさ。“Duality”のような曲と較べてもさ……正直、これってすべてずっとやりたかったことなんだよ。予算がなくて、周りの人々にそんなことできないと言われてたんだ」
「世界中の人々に同じライヴを観てもらいたいね。退屈な中途半端なものなんてやりたくないわけでさ。そんなのは俺たちじゃない。俺たちはキャリア全体を通して、そうしたことに取り組んできたんだ。インタラクティヴなものになっているだけでなく、映像もあるし、炎だって使われている。まるでセット全体が一つの工業地帯のようになっているんだよ。アイアン・メイデン的なものを生み出していきたいということだよね。ずっとやろうとしてきたことだったんだ」
一方、スリップノットは地元アイオワ州にある蒸溜所のセダー・リッジ・リヴァースとコラボして「No.9 アイオワ」と銘打ったオリジナル・ウィスキーを販売することを発表している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.