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リアム・ギャラガーはロンドンにおける刃物による犯罪件数の増加はロンドン市長のサディク・カーンに責任があると語り、それに対して市長も反応を示している。

元オアシスやビーディ・アイのフロントマンであるリアム・ギャラガーは先日、先週末の4日間でロンドンにおいて4人が刃物による犯罪で犠牲になっていることを受けて、10代の子供を持つ父親としてロンドンで生活することへの不安を語っている。

「毎朝、起きる度に16歳の少年がナイフで刺されて亡くなっているんだ」とリアム・ギャラガーはBBCブレックファストに出演して語っている。「俺にも同い年くらいの子供がいるからさ。彼らは外へ出て、若者らしい遊びをしている。恐ろしくなるよ。本当に心配になるよね、10代の子供を持つ身としてはさ」

彼は次のように続けている。「市長と話したいね。いい仕事をしているとは思えないよ。子供たちがナイフで刺されたりしてしまっているわけでね。市長の口から出る言葉といったら、『ロンドンは開かれている』っていうだけだからさ。なんだよ、刃物による犯罪で人が死ぬことにも開かれているのか? っていうね」

しかし、サディク・カーンはリアム・ギャラガーからの指摘に反論して、犯罪件数の増加の原因は政府からの予算の削減にあると述べている。

「リアム・ギャラガーと同じく10代の子を持つ親として、子供を持つ方々がこのような凶悪な犯罪を懸念していることは理解できます」とサディク・カーンは「ラジオX」に語っている。

サディク・カーンは次のように続けている。「ロンドンに住む方々の命を守ることに力を入れていくつもりです。我々ロンドン市庁舎の人間のみならず、私と共に政府に働きかけてくれる方々と共に取り組んでいきます。過去8年から9年の間に、我々は3500人の警察官を削減し、3500人の警察補助員を削減しました。私が市長に就任してからの3年間は8年前とは異なり、住民税や事業者の固定資産税を増税することで警察に投資するための2億3000万ポンド(約314億円)以上の費用を捻出してしてきました」

サディク・カーンはさらに次のように語っている。「そういうわけで、もしもリアム・ギャラガーを初めとした方々が私と共に政府に働きかけてくださるのであれば、より多くの人が関わり、より多くの声が上がるほどよくなっていくでしょう」

警察は増加する刃物による犯罪について「国家としての危機」だとする声明を発表している。2019年に入ってからロンドンでは最初の2ヶ月の間に17件の殺人事件が起きており、そのうちの35%が刃物による犯行となっている。ロンドンにおける刃物による犯罪件数の増加をめぐってはドナルド・トランプ米大統領もサディク・カーン市長を批判している一方で、サディク・カーンはロンドン警視庁と共に犯罪の撲滅のために可能な限りを尽くしているとして、英・保守党による警察のための予算の削減に頭を悩ませていると述べている。

「ロンドンにおいて我々は暴力的な犯罪の撲滅や刃物による犯罪の撲滅に優先的に取り組んでいきます」とサディク・カーンは今年の3月に述べている。「私自身が警察官に対して交通課から凶悪犯罪に立ち向かう課への移動を促していますし、凶悪犯罪の問題に立ち向かうために必要なリソースの確保を優先事項に置いています」

「厳しい現実として、ロンドンは過去8年間で中央政府からの予算を8億ポンド (約1090億円)削減されているほか、さらに2億ポンド (約273億円)の削減を促されています。結果としてロンドン警視庁の予算が大幅に縮小されてしまったのです」

「優先事項を変更して、住民税を引き上げ、固定資産税を転用させたとしても、中央政府によって空けられた巨大な穴を埋めることはできないのです」

同じインタヴューの中で、リアム・ギャラガーは保守党の党首選の候補者たちが過去の薬物使用を次々に打ち明けていることに言及して、もしも彼らが薬物を使っているところを見たら「頭をカチ割ってやりたい」と語っている。リアム・ギャラガーは以前、冗談でイギリスの次期首相になるために保守党の党首選に立候補したいともツイートしている。

リアム・ギャラガーは今週グラストンベリー・フェスティバルに出演することが決定しているほか、2017年発表の全英1位を獲得したソロ・デビュー作に続くセカンド・ソロ・アルバム『ホワイ・ミー?・ホワイ・ノット』を9月20日にリリースすることも発表されている。

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