JENN FIVE/NME

Photo: JENN FIVE/NME

メタリカはマンチェスターのエティハド・スタジアムで行った公演で地元出身のザ・ストーン・ローゼズの“I Wanna Be Adored”をカヴァーして、マンチェスターに敬意を表している。

メタリカは現地時間6月20日に行ったロンドンのトゥイッケナム・スタジアムでの公演に先駆けて、2019年に入ってからは初となるUKでの公演を6月18日にエティハド・スタジアムで行っている。この日の公演ではマンチェスターのために特別なパフォーマンスが披露されており、ギタリストのカーク・ハメットとベーシストのロバート・トゥルージロはセットの途中で花道の先にあるステージまで移動して、ザ・ストーン・ローゼズの1989年発表のヒット曲“I Wanna Be Adored”をカヴァーしてしている。

カーク・ハメットとロバート・トゥルージロは雨の中で“I Wanna Be Adored”をパフォーマンスして、ロバート・トゥルージロがザ・ストーン・ローゼズのイアン・ブラウンの役割を担ってヴォーカルを務めている。

観客が撮影したメタリカによる“I Wanna Be Adored”のカヴァーはこちらから。

メタリカがマンチェスターの音楽的遺産に敬意を表したのは今回が初めてではなく、2017年に行ったマンチェスター・アリーナ公演ではオアシスの“Don’t Look Back In Anger”をカヴァーしている。

一方、メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒは先日、2004年公開のドキュメンタリー『メタリカ:真実の瞬間』でも描かれていた2003年発表の『セイント・アンガー』の制作時期に瀕していたバンドの解散危機を振り返り、当時、ザ・ローリング・ストーンズのサポート・アクトを務めたことがきっかけで再びバンドを健全な状態に引き戻すことができたと語っている。

「ザ・ローリング・ストーンズが俺たちに電話をくれて、『カリフォルニアで一緒に公演をやろう』って言ってくれてね。それで、同意してみたんだ。ストーンズに『ノー』は言えないからな。そういう感じだったんだ」とラーズ・ウルリッヒは語っている。

「おかげで、再スタートを切るきっかけになったんだ。会社のチームの一員であれ、ロックンロール・バンドの中の1人であれ、どこかの時点で、どうすればチームとして一緒にうまくやっていけるのかを考えなければいけないんだ」

「どうでもいいと思ったら、そこから立ち去るのは簡単なわけだけどさ。けど、幸運なことに、俺たちは自分らやファンのためにもう一度バンドを機能させる方法を考えるくらいには、メタリカのことを気にかけていたんだよ。そうすることができてよかったと思っている」

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