レディオヘッドのフロントマンであるトム・ヨークはロンドンの名所に謎のメッセージをプロジェクターで投射して、来たるソロ・アルバムを予告している。
トム・ヨークについては世界各地でソロ・アルバムを予告していると見られる広告も登場している。広告は「アニマ・テクノロジーズ」と呼ばれる企業の広告で、「ドリーム・カメラ」と題した夢を記憶できるサービスを宣伝するものとなっており、掲載された電話番号に電話をかけると“Not the News”というタイトルと見られる未発表曲が流れる仕組みとなっていた。
トム・ヨークによる予告キャンペーンはさらに展開されており、現地時間6月19日午後10時過ぎにロンドンの有名な場所でアニマ・テクノロジーズの広告がプロジェクターで投射されたという。テート・モダン、ビッグ・ベン、マーブル・アーチで投射された写真がソーシャル・メディアなどでは公開されている。
映像は「ドリーム・カメラ」の告知文面を映し出すものとなっていたという。「どうして夢は消えてしまうのか? 私たちは毎晩のように夢の中ではるか彼方の非現実的でおかしな世界を旅しています。しかし、朝になるとその世界の細部を思い出すことができません。ANIMAは『ドリーム・カメラ』を開発しました」
テート・モダンやビッグ・ベンの写真はこちらから。
アニマ・テクノロジーズはウェブサイトも立ち上げられているが、そこには「アニマ・テクノロジーズは当局によって広告の取引を停止するよう命じられました」と記されている。
先日、トム・ヨークは来たるソロ・アルバムについて語り、ディストピア的な思想や不安感、昨今の社会体制が陥った「危機的な状況」などに影響を受けていることを明かしている。
「ディストピア的なものが一部入っているんだけど、でも、自分にとって僕を支配してきた大きな感情の一つは、不安なんだよ」と彼は説明している。「不安に捕らわれるとさ、それって予想外の形で現れて、過度に感情的な反応を示してしまう人もいるわけでね。現実の根っことなるものがなくなってしまって、何が起きているのか分からなくなってしまう人もいる。その後、最後には現実に引き戻されるんだけどさ」
「いくつかの点で、不安の感情というのはディストピア的な環境の中でこそ創造的に表現できる思っていてね。現時点でヴィジュアル的なこともたくさん進行しているんだ」
一方、レディオヘッドは『OKコンピューター』期の18時間におよぶ未公開音源が「ハッキング」されたことに反応を示し、リークしたハッカーに「身代金」を支払う代わりに期間限定で公開している。
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