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フランス出身のプロデューサー/DJで、カシアスのメンバーだったフィリップ・ゼダールが亡くなった。享年50歳だった。

音楽メディア「レジデント・アドバイザー」によれば、本名をフィリップ・ケーボネスキというフィリップ・ゼダールは現地時間6月19日、パリにある建物の高層階から誤って転落して亡くなったとフィリップ・ゼダールの代理人を務めるセバスティアン・ファーランはフランス通信社に語っている。

フィリップ・ゼダールは1991年にユベール・ブラン=フランカールと共に最初のプロジェクトとなるラ・ファンク・モブをスタートさせ、2人はその後、カシアスとして1999年にリリースした“Cassius 1999”でブレイクを果たしている。カシアスは明日6月21日にニュー・アルバム『ドリームス』をリリースする予定となっており、フィリップ・ゼダールは昨年、新作について「ダンス・ミュージックへの回帰」だと語っていた。

フィリップ・ゼダールはまた、プロデューサーの1人として同じく明日6月21日にリリースされるホット・チップの新作『ア・バス・フル・オブ・エクスタシー』にも参加している。フィリップ・ゼダールはフェニックスの2009年発表の代表作『ヴォルフガング・アマデウス・フェニックス』のミキシングとプロデュースを手がけているほか、キャリアを通じてフランツ・フェルディナンドやキャット・パワー、ロビンらと仕事をしてきたことでも知られている。一方で、フィリップ・ゼダールはパリに自身が運営する「モーターベース・スタジオ」も所有していた。

フィリップ・ゼダールの訃報を受けて音楽業界の多くの著名人がソーシャル・メディアで彼を追悼しており、2010年のアルバム『ビジネス・カジュアル』で彼と共作したクローメオや、2004年のデビュー・アルバム『ブライト・ライク・ネオン・ラヴ』をフィリップ・ゼダールが手がけたカット・コピーらが彼に追悼の意を表明している。

「友人であるフィリップ・ゼダールを失って、完全に打ちのめされているよ。今はまだ受け入れられない。ひどすぎるよ……僕の心は彼の愛する家族や友人と共にある」

「フィリップ・ゼダールについての恐ろしいニュースを聞いた。信じられないくらいに愛された男で、素晴らしい遺産を残してくれた。僕は15歳の時、この曲に魔法にかけられたんだ」

「最も愛する友人であり、音楽コラボレーターの1人よ、安らかに」

「レジェンドであるカシアスのフィリップ・ゼダールが亡くなったと聞いて、とても悲しい。真にオリジナルな存在であり、特別な才能を持った人で、僕らのファースト・アルバムに参加してくれただけでなく、素晴らしいアルバムを何枚も作ってきた。あなたのエネルギーや寛大さは本当に惜しまれることになるよ。兄弟よ、安らかに」

「『ヴォルフガング・アマデウス・フェニックス』はすべてのミックスが傑作だった。ラウドで、楽しくて、ものすごく幅広くて、決して不快にならないんだ」

「なんてことだ。安らかに、フィリップ・ゼダール。ひどすぎるよ」

「安らかに、フィリップ・ゼダール。現代のダンス・ミュージックの地図を描いてくれた、先見の明のある、構造を変える力を持った人だった。彼の突然の死を悲しんでいる多くの友人たちにお悔やみを申し上げるよ」

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