Andy Ford/NME

Photo: Andy Ford/NME

ジャック・ホワイトは最近の自身の公演で携帯電話の使用を禁止していることに言及して、携帯電話を持ったことがないことを明かして、人々が携帯電話に「依存」している現状について語っている。

ジャック・ホワイトは「100%人間的な体験」を楽しんでもらうため、最近の公演中は携帯電話の使用を禁止していることで知られている。ジャック・ホワイトは今回、新たなインタヴューの中で携帯電話が普及している状況に対する懸念について語っている。

「携帯電話を持っていない数少ない一人である僕のような人間にしてみたら、みんなが下を見ながら通りを歩いているっていう状況は滑稽だよ」とジャック・ホワイトはチャンネル4のニュース番組で携帯電話を見ながら歩く人々のジェスチャーを真似しながら語っている。

「携帯電話は持ったことがないんだ。外に出ると僕はそこでは例外になるわけで、周りの人たちを観察しているんだけどね。僕にしてみたら、みんな馬鹿馬鹿しく見えてしまうよ。『彼らの人生だからね。関係ないよ』とは思うんだけどさ。誰に分かる? もしかしたら、こういうものが今後の世の中の主流になっていくのかもしれないしさ。僕にも分からなし、それは誰にも分からないことだけどさ」

ジャック・ホワイトは次のように続けている。「もしかしたら、体内に埋め込めるものに替わるのかもしれない。眼球の奥に入れるマイクロチップのようなものに取って替わるのかもしれないよね」

ジャック・ホワイトは続けて、最近の自身の公演で携帯電話の使用を禁止していることについて言及して、人々が受け入れてくれたことは驚きだったとしながらも、人々から自発的にそういう状況が生まれないのは「悲しいこと」だと語っている。

「最初は壮大なアート・プロジェクトの一つとして考えていたんだ。人々がこれを面白いと思うのか、クールと思うのか、もしくは新しい体験だって思うのかを見てみたいと思ったんだ。避難場所のようなものだね。『ねえ、今回のアリーナの公演に来てくれる人たちに、携帯電話は使えませんっていうことを伝えたら面白くなるかな?』っていうね。最初は人々が憤慨して、返金を要求されてしまうかもしれないとも思ったけど、面白いものになるかもしれないとも思っていてね」

ジャック・ホワイトは次のように続けている。「驚いたことに、みんなにとっても驚きだったと思うけど、全員がその環境を気に入ってくれたんだ。もう1年以上、この取り組みをやっているんだけど、人々がこの環境を気に入ってくれているのには驚きだよ。こういう根本的な疑問も浮かんでくる。『誰かに使ってはいけませんって言われないとできないのか?』っていうね」

「なんて悲しいことだろうね。本当に悲しいよ。さっきも言ったけど、こうした状況には参加していない者として、悲しい状況だと言いたい。僕にはそういう依存がないからね」

ジャック・ホワイトは人々が携帯電話に依存している状況をアルコール依存症になぞらえ、ソーシャル・メディアへの依存は現代社会の不吉な側面だと語っている。

「1日お酒を飲むのを我慢することなんてできないわけだからね。自分の大きな部分を占めてしまっているわけだからさ。悲しいことだよ」とジャック・ホワイトは語っている。「それと同じことなんだ。携帯電話を1時間でも置いて、人間らしい方法で人生を経験できないのだとしたら、それは悲しいことだよ。それを言われなきゃできないなんて、もっと悲しいよ。本当はそんなこと望んでいないんだっていうことをね」

彼は次のように語っている。「こうした状況の90%は『僕たちはこれをやっているけど、君はやっていないよね』っていう考え方から来ている。競争心なんだ。窃視症的なもので、嫉妬心から来るものだ。すごく浅はかな人間の性質だよ。勘弁してほしいね。『人生で最高の映画を観たよ』とか、『一番美しいポエムを聞いたよ』っていうものではないんだからさ。もしやっていなかったら、その人は価値がないって思われてしまうような状況になっているわけでね。ナンセンスだと思うよ。悲しいよね! 笑ってしまうよ」

ジャック・ホワイト率いるザ・ラカンターズは明日6月21日に11年ぶりとなるニュー・アルバム『ヘルプ・アス・ストレンジャー』をリリースすることが決定している。

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