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ボブ・ディランの『ブロンド・オン・ブロンド』に使われた象徴的な写真を撮影したジェリー・シャッツバーグが、同アルバムのカヴァー写真にまつわる秘密を明かしている。

ボブ・ディランは1966年に7枚目のスタジオ・アルバム『ブロンド・オン・ブロンド』をリリースしており、そのジャケットを飾ったのはレンガの壁を背にして立つボブ・ディランのぼやけた写真だった。

ジェリー・シャッツバーグが批評家のボブ・イーガンに語ったところによると、ぼけた写真は意図して撮られたわけではなく、寒くて震えていたためだという。

「すごく寒い日だったんだ」とジェリー・シャッツバーグはインタヴュー内で語っている。「批評家の連中たちが『ああ、ラリッてるように見せたかったんだろ』って言っているのは知ってるけどさ、それは真実じゃないんだ。2月に撮影したんだが、(ディランは)ジェケットしか着てなかったし、俺も同じような格好だったから、2人とも本当に寒かったんだ」

また、彼はぼけた写真の使用を決めたことについて、次のように付け加えている。「言っておくけど、その写真を選んだのはディラン自身なんだ」

写真の舞台となった場所も長年にわたり議論され続けてきたが、ジェリー・シャッツバーグは「(ニューヨークの)ダウンタウンにある食肉加工地区だったと思う」と明かしている。

しかしながら、当初のロケ地は高級ブランド店などが建ち並ぶエリアへと完全に変わってしまったという。

ボブ・ディランは、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』のセッションのうちから、これまで聴かれたことのなかった楽曲やアウトテイク、リハーサル・トラック、別ヴァージョンといった未発表スタジオ録音が『ザ・カッティング・エッジ1965-1966:ザ・ブートレッグ・シリーズ Vol.12』としてリリースされることが明らかになっている。

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