デッドマウスのジョエル・ジマーマンは、無許可のリミックスやマッシュアップによる損害に対して莫大な賠償金を請求する訴訟を起こしている。
この訴訟は10月26日にカナダのオンタリオで提起されたが、その数日前にはジェイ・Zを巻き込んだ裁判で、作者自身が自らの作品の評判を守る能力を有することを一部の諸外国の法律では認められる判決が下されている。
デッドマウスは、駆け出し時代の2006年にメレニー・“メレフレッシュ”・ブラウンが所有するプレイ・レコーズと楽曲発売と個人マネジメントの契約を交わしていたが、2007年にはロンドンに拠点を移し、別のマネジメント会社と契約を交わしている。この会社でデッドマウスは成功を収め、結果としてメレニー・ブラウンとの契約は破棄することになっている。ただし、その代償として、メレニー・ブラウンとの間に争いが起こり、デッドマウスは違約金を払い、プレイ・レコーズに対し、彼の初期のレコーディングと最初のヒット曲“Faxing Berlin”を含む作品の所有権を認めている。
今回の訴訟では、その和解の際に、旋律と歌詞(あるいはそのいずれか)の変更を含むいかなる「新しい」リミックスに対してもデッドマウスの「事前の書面による同意」を必要としているにもかかわらず、初期作品のリミックスを作者の許可なく「技術的にも商業的にも粗悪な品質で」リリースしたとしている。
デッドマウスはこれに対し訴訟を起こし、契約違反と、著作者人格権および商標権の侵害を訴えている。訴状によれば「先の和解契約は、ジマーマンがいかなる将来的なリミックス(仮に何らかのリミックスが制作されるとして)――なぜならいかなる将来的なリミックスもいまだに制作されていない――に対してもその著作者人格権を放棄しないものとなっている」としている。
なお、NME Japanでは、デッドマウスやカルヴィン・ハリスといったスーパースターDJの収入や私生活を追った特集を公開している。
https://nme-jp.com/feature/7058/
また、デッドマウスはノエル・ギャラガーによるEDM批判に対してノエルを擁護する発言を行っている。デッドマウスの発言はこちらから。
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