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アリアナ・グランデはアメリカのジョージア州で人工妊娠中絶を禁止する法案が可決したことを受けて人工妊娠中絶手術などを行う団体に30万ドル(約3240万円)を寄付したことが報じられている。

「TMZ」によれば、アリアナ・グランデはジョージア州知事のブライアン・ケンプが先月、胎児の心音を確認できるようになった時点から人工妊娠中絶を禁止する法案に署名したことを受けて、妊娠中絶手術などを行っている非営利組織「プランド・ペアレントフッド」に対して現地時間6月8日に同州アトランタのステート・ファーム・アリーナで行った公演の収益から多額の寄付を行ったという。

ジョージア州で人工妊娠中絶を禁止する法案が可決したことをめぐっては、これまでにディズニーやネットフリックスが同州での事業の見直しを検討することを表明している。

ネットフリックスの最高コンテンツ責任者であるテッド・サランドスは今年5月、アメリカ自由人権協会(ACLU)と共に法案の撤回に向けて裁判所で争う姿勢を表明している。

法律が施行されるのは2020年1月からとなっているが、テッド・サランドスは法律が実際に施行されることになった場合、ネットフリックスとして同州への投資を見直すことになると述べている。

「我々にはジョージア州で制作に従事している女性たちがたくさんいますが、今回の法案によって、彼女たちの権利は他の多くの女性たちの権利と同様に厳しく制限されることになります」とテッド・サランドスは声明で述べている。

「 従って我々はACLUや他の多くの人々と共に法廷で争うことを決めました。法律はまだ施行されていませんので、今後も同州での撮影は続けていきますが、同州で仕事を続けないことを選択するパートナーやアーティストのことも支持していくつもりです。施行されることになった場合には、ジョージア州への投資そのものについても見直すことになるでしょう」

ジョージア州では10年以上前にエンタテインメント産業に対する税優遇措置が導入されて以来、多くの企業が同州での事業に参入しており、同州ではこれまでに映画『ハンガー・ゲーム』シリーズや『ブラックパンサー』、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』などが撮影されている。

アメリカの各州で人工妊娠中絶を禁止する法案が成立していることをめぐっては、これまでに音楽業界の多くの著名人が反対を表明しており、ビリー・アイリッシュは中絶禁止法について「信じられない」と述べているほか、ザ・1975のマット・ヒーリーはアラバマ州で中絶を違法とする法案が可決したことを受け、同州のフェスティバルでこれに反対する姿勢を示している。

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