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レッド・ツェッペリンは“Stairway To Heaven”が「盗作」だと訴えられていた裁判が再審になったことを受けて、裁判に先駆けて意見聴取を受けることで裁判所と合意したことが報じられている。

レッド・ツェッペリンは2016年に、スピリットのギタリストであるランディ・カリフォルニア(本名:ランディ・ウルフ)の管財人であるマイケル・スキッドモアから彼らの1968年の楽曲“Taurus”のリフを自分たちの“Stairway To Heaven”に盗用していたとして訴えられていた裁判で、盗用していないという判決を受けて勝訴している。

しかしながら、サンフランシスコにある第9巡回区控訴裁判所の3人の判事は昨年、下級裁判所裁判官が陪審員団に間違った指示をしたとして、この一件は新たな裁判として法廷に差し戻されるべきだと満場一致で判決を下している。

「ハリウッド・レポーター」の報道によれば、第9巡回区控訴裁判所は現地時間6月10日に、裁判に先駆けてレッド・ツェッペリン側の主張を聴取する機会を設けることで合意したという。

レッド・ツェッペリンの弁護士を務めるピーター・アンダーソンは昨年、再審の判決が下された裁判で次のように述べている。「原告が地方裁判所にその情報を伝えようとしなかったということはあれ、『選択と配列の(創造性の)原則』への言及を省略したこと、そして著作権はパブリックドメインには適用されないという事実を正しく伝えなかったことで、誤った判決がなされていることを謹んで受け止めています」

「この誤りがなければ、陪審員は違った判断をしたかもしれません。今回の判決は全面的な見直しが必要になるはずです。このままの状態であれば、パブリックドメインのものを別の形で使用した際に著作権が侵害されることを発見することになり、巡回区控訴裁判所内に著作権をめぐる案件についての疑問が広がることとなることでしょう」

一方で、スピリット側の弁護士を務めるフランシス・マロフィは次のように述べている。「クラシックを除く1909年から1978年にかけて作曲されたほとんどすべての楽曲が、楽譜ではなく楽器を使って作曲されています。著作権局に提出されている楽譜は楽曲を識別するには十分なものですが、作曲の過程がすべて記されているものでは決してありません」

「権利者が自身の著作権が適用される範囲が縮小/変更されることを知った上で、慣習法的な著作権を合衆国憲法に適用しているという証拠や法的文言などありませんし、それを信じる理由もありません」

レッド・ツェッペリンは第9巡回区控訴裁判所で今年の9月に聴取を受ける予定となっている。

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