元モトリー・クルーのシンガーであるジョン・コラビはバンドの伝記映像作品『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』で自身に言及されていたことについて「驚きだった」と語っている。
バンドと作家のニール・ストラウスによる同名の自伝に基づいて制作された『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』は3月22日よりネットフリックスで配信されている。
ジョン・コラビは個人的な問題でモトリー・クルーから解雇されたヴィンス・ニールの代役として1992年にバンドに加入している。ジョン・コラビは1996年までモトリー・クルーでヴォーカルを務め、アルバムとしては1994年に発表されたセルフタイトル作に参加している。
ジョン・コラビは『LAウィークリー』誌とのインタビューの中で、伝記映像作品の中で言及されていたことで、自身の活動にも好影響が出ると思うかという質問に次のように答えている。「個人的に、俺は自分自身の人生を楽しみたいと思っているんだ。それにモトリー・クルーはヴィンス、ニッキー(・シックス)、トミー(・リー)、ミック(・マーズ)だっていう事実を俺は受け入れているわけでさ。そういうわけで、向こうの陣営には何も望んでいない。自分に言及されていたということだけでも驚きだよ。予測していなかった」
ジョン・コラビは最終的にアンソニー・ヴィンセントが演じることとなった自身の役について、冗談を交えながら次のように語っている。「俺の役にモーガン・フリーマンを押さえられなかったのにはちょっと残念だよ」
モトリー・クルーは伝記映像作品『ザ・ダート』の配信開始によってバック・カタログにも及ぶストリーミングとフィジカルの売り上げが急上昇しているという。現地時間3月29日に出された公式のプレス・リリースによれば、バンドのバック・カタログと『ザ・ダート』のサウンドトラックのストリーミング数の合算でスポティファイでは再生回数が570%増加し、アップル・ミュージックでは900%増加していると発表されている。また、iTunesでのダウンロード数は2027%増加しているという。
先日、ニッキー・シックスはバンドの過去の振る舞いについて「#MeToo」運動の文脈においても「心配することはない」と語っている。
ニッキー・シックスは『ケラング!』誌とのインタヴューに応じて「『#MeToo』運動の時代においてモトリー・クルーには恐れていることがあるか」という質問に次のように答えている。「ないよ。要するに、誰かが権力を濫用していたんだとしたら、それは問題だけどさ。けど、当時は誰もが今とはまったく異なる生活を送っていたわけでね」
「当時はそういう時代だったし、今はこういう時代だっていうことだ。俺たちに心配することはない。ポリティカル・コレクトネスを意識した映画を作っていたとしたら、それこそ過ちを犯してしまったと思っていただろうね」
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