ザ・リバティーンズのピート・ドハーティは1997年にHMVの店頭でオアシスの『ビィ・ヒア・ナウ』を買うための行列に並んでいるところを撮影された映像について語っている。
ピート・ドハーティがHMVの店頭に並んでいるところが撮影されたこの映像は、数年前にとあるファンが発見したことをきっかけに話題となっている。ピート・ドハーティは今回インタヴューの中で当時について『ビィ・ヒア・ナウ』のために並んでいたわけではないとして、「何かが起きている」のを発見したたために写真やテレビに映りたかったのが行列に並んだ理由だったと説明している。
ピート・ドハーティはフィル・タガートによる「スラッカー・ポッドキャスト」に次のように語っている。「この件はハッキリさせておきたいんだ。当時は(セントラル・ロンドンにあるアミューズメント施設である)トロカデロ・センターで働いていて、ぜんまい式のカエルのおもちゃを売っていたんだけどさ。そうしたら、テレビのクルーやカメラマンたちはいるし、ノエルとリアムの写真がデカい段ボールに貼られているしで、何かが起きていることが分かったんだ。そういうわけで、俺も行ってみることにしたんだよ」
「ただテレビに出たかっただけなんだ。行列に並んで、段ボールを持って、馬鹿みたいに『俺を撮って!』っていう風に、屋根の開いたバスの後ろで段ボールを持ちながら飛び跳ねていたんだ。翌朝は段ボールを持った俺が一面に写っていないかって思いながら新聞屋まで走って行ったよ」
ピート・ドハーティは次のように続けている。「オアシスのアルバムのために並んでいたんじゃない。姉がオアシスの大ファンで、俺も後になって彼らの素晴らしさには気づいたけど、当時はむしろ、バスの後ろで段ボールを持って写真に写ることのほうに興味があったんだ」
1997年に撮影された映像の中でピート・ドハーティはオアシスについて次のように語っている。「(作家の)ウンベルト・エーコ的な視点からみると、ノエル・ギャラガーは詩人で、リアムは街の触れ役屋(タウン・クライアー)という感じだね」ピート・ドハーティは当時の発言について話題が及ぶと、次のように応じている「なんて素晴らしいんだろうね!」
当該の映像はこちらから。
一方、ピート・ドハーティは同じ番組の中でリアム・ギャラガーとチャリティーのためにボクシングの試合をしたいとも冗談交じりに語っている。ピート・ドハーティは自身のベイビーシャンブルズのベーシストであるドリュー・マコーネルをリアム・ギャラガーが彼のバンドに引き入れたことに言及して、次のように語っている。「スポンサーをつけてボクシングの試合をやるべきだと思うんだ。負けたほうがドリュー(・マコーネル)をゲットするっていうね」
司会のフィル・タガートからリアム・ギャラガーの体格について指摘されると、ピート・ドハーティは次のように応じている。「いいか、彼には体重を測ってもらうよ。そのつもりさ」とピート・ドハーティは語っている。「自分たちや、世の中のために大金を稼げるかもしれないな。どうすればスパークリングの相手としてマンチェスター出身の3フィート(約90センチ)の人を探せるかな?」
ピート・ドハーティは4月にピーター・ドハーティ&ザ・プータ・マドレスとしてセルフ・タイトルを冠したデビュー・アルバムをリリースしている。『NME』は同作について4つ星をつけたレヴューの中で次のように評している。「もしあなたがピートを好きではないとしたら、今後もそれが変わらないことは自覚していることだろう。もしあなたがピートを好きなのであれば、ここでは少しばかり賢くなったピートが、見事な楽曲や割れた鏡のような詩を書く能力があることを証明している。混沌からは距離を置いたこのアルバムは、騒音が抑えられ、少しばかりの愛が加えられたピートの中核に迫るような作品だ」
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