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ザ・キュアーはデビュー40周年を記念した映像作品『アニヴァーサリー 1978-2018:ライヴ・イン・ハイド・パーク』の詳細が発表されている。

2017年にその計画が発表されていた本作だが、バンドの長年のコラボレーターであるティム・ポープは作品からの場面写真を今年に入って公開しており、今夏公開されることを予告していた。

今回、昨夏に行われたロンドンのハイド・パーク公演を4Kで撮影した『アニヴァーサリー 1978-2018:ライヴ・イン・ハイド・パーク』が7月11日に世界各地で上映されることが発表されている。

「あの日はバンドの40年を祝福する完璧なやり方となったね」とザ・キュアーのフロントマンであるロバート・スミスは述べている。「僕たちの誰一人として忘れることはないであろう最高の1日になったんだ」

監督を務めたティム・ポープは次のように述べている。「バンドの40周年の歴史のうちの37年にわたってロバート・スミスと共に仕事をし、1986年には35ミリのフィルムで『ザ・キュアー・イン・オレンジ』を撮影している者として、映画館を訪れてくれるオーディエンスには、その一挙手一投足の中にいるような、音楽の中心にいるような感覚になってほしいと思っています。この映画に収められているザ・キュアーの音楽の真の力や情熱は、まさに世界中のオーディエンスに向けられているものなのです」

「ロバート自身が物語を語るというもので、バンドの40周年を祝福する多くのイベントの一つなんだ」とティム・ポープは以前、ドキュメンタリーについてツイートしている。

ティム・ポープは次のように続けている。「僕はこの映画で独自の色味を付け加えると同時に、スーパー8mmの映像やインタヴュー、ブートレッグ、レアなパフォーマンス映像、舞台裏映像といった、これまで未公開だったロバート・スミスの豊饒なコレクションからの『往年のフェイバリット映像』も使う予定だよ」

『NME』はザ・キュアーの昨年のハイド・パーク公演について、「まさに完璧な夜だった」と評している。

「雨が来ても、太陽が来ても、夜が来ても、昼であって、ザ・キュアーがつまずくことはない」と『NME』はレヴューで評している。「天がハイド・パークに微笑みを向けたこの日、ロバート・スミス率いるザ・スミスが披露したセットリストは、まさに究極のフェスティバル・バンドのためだけに作られたかのようなものだった」

「40年間変わらずに力強く、純粋なロバート・スミスのヴォーカル然り、演奏できることの喜びにただただ浸るバンドの姿を観れば、晩年に差し掛かることなく、むしろ絶頂期に突入していくかのようなバンドの貴重な姿を目撃しているような感覚に陥ることだろう」

来月にはグラストンベリー・フェスティバルにヘッドライナーとして出演することも決定しているザ・キュアーだが、彼らは待望されているニュー・アルバムのリリースも予定されている。彼らは2008年の『4:13 ドリーム』以来となる、まだタイトルのついていない通算14作目の新作に取り組んでいることが明らかになっており、フロントマンのロバート・スミスは先日、来たるニュー・アルバムについてダークかつ激しい作品になると語っている。

「個人的にこれがザ・キュアーとしての最後のアルバムになると思っているんだ」とキーボーディストのロジャー・オドネルは語っている。「もう何度も言ってきたことではあるけど、人生のこういう段階に差し掛かっているわけでね」

ロジャー・オドネルは続けてアルバムのサウンド面について次のように語っている。「壮大だよ。そう言えるかな。つまりさ、アルバムをかけて、それを座ってみんなで聴いていた時に、全員が唖然となったんだ」

「数年前に、ロバートにこう言ったことがあるんだ。『もう一枚アルバムを作ろう。そしてそれは、これまでで最も悲しく、最もドラマチックなものである必要がある』ってね。そういうものになっていると思うよ」

※公開後、記事を修正しました。

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