HBOはマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー作品『リーヴィング・ネヴァーランド(原題)』をめぐる最初の裁判で遺産管理団体の主張を退けることに成功している。
ダン・リードが監督を務めたこの作品は、マイケル・ジャクソンから幼少期に性的虐待を受けていたと訴える36歳のウェイド・ロブソンと41歳のジェームズ・セーフチャックの証言に焦点を当てたものとなっている。
マイケル・ジャクソンの遺産管理団体は今年2月、3月に番組が初放送されるのに先駆けてHBOに対して彼は無実だとして訴訟を起こしている。遺産管理団体はロサンゼルス高等裁判所に対して原告は金銭を求めているに過ぎないとして次のように述べている。「もう存在しないマイケルは自己防衛をすることができないため、容易に標的にされかねません。いかに嘘が述べられていようと、法律では故人を中傷から守ることができないのです」
今回、裁判が依然として進行することが決定したと報じられている。判事は先週の聴取会を経て、公的仲裁プロセスでの解決を求める遺産管理団体側の主張を退けたという。
遺産管理団体はHBOに対して27年前の1992年に局とマイケル・ジャクソンが結んだ非批判条項に反していると主張していた。訴訟ではHBOが『マイケル・ジャクソン・イン・コンサート・イン・ブカレスト:ザ・デンジャラス・ツアー』を放映した際、将来的にいかなる番組においてもマイケル・ジャクソンを批判しないことで合意したと述べられている。
遺産管理団体は法廷で争うことを望んでおらず、米国仲裁協会による公的仲裁プロセスで解決できるよう、過去の非批判条項を持ち出している。
HBOは非批判条項はすでに無効になっているとして、『リーヴィング・ネヴァーランド』には条項が適用されないと主張していた。HBOは遺産管理団体からの訴訟について「ドキュメンタリーに抗議する自分たちの取り組みを公に宣伝するための露骨な取り組み」だと批判している。
マイケル・ジャクソンは生前、自身に向けられていたあらゆる疑惑を否定していた。
一方、アーロン・カーターは先日、かつて友人だったマイケル・ジャクソンが「一度だけ」不適切な行為をしたことがあると語っている。10代の頃にマイケル・ジャクソンと友人同士だったことで知られるアーロン・カーターは今年3月、『リーヴィング・ネヴァーランド』で彼から性的虐待を受けていたと主張している告発者たちを批判していた。
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