スリップノットのマネージャーであるロブ・ショアーは先日脱退したクリス・フェーンについて、彼が主張しているようなバンドの平等なメンバーではなく、雇われていたに過ぎないと述べている。
スリップノットのパーカッショニストを務めていたクリス・フェーンは先月、報酬をめぐってバンドメイトに訴訟を起こした後でバンドから脱退している。クリス・フェーンはマーチャンダイズやツアーの報酬を一つの会社からメンバーそれぞれの分として支払われていると言われていたものの、バンドメイトたちが他の州にも別のスリップノット関連の会社をいくつか立ち上げているのを発見したとして、バンドの報酬がそれらの会社にも分配されていたと主張している。
その後、スリップノットは声明を発表して、クリス・フェーンについて「スリップノットに参加し続けるために必要なことをするのではなく、非難して、主張をでっち上げた」と述べ、彼の脱退を発表している。フロントマンであるコリィ・テイラーはクリス・フェーンがバンドに対して訴訟を起こしたことについて、「間違った疑いをかけられて」いると反論している。
クリス・フェーンの弁護士は訴状の中で、彼は「全員が平等に扱われていたと思っていた」として、彼は1998年にスリップノットに加入した時にバンドから(スリップノットの著作権を保有する権利を与えられる)ジェネラル・パートナーとして迎えられていたはずだと主張している。
今回、スリップノットのマネージャーであるロブ・ショアーは新たに提出された法的文書の中でクリス・フェーンのバンド内での役割について言及している。「フェーン氏はスリップノットと共にパフォーマンスを行っており、それに応じて報酬を受け取っていました」とロブ・ショアーは弁護士を通して述べている。「フェーン氏は彼が今回の法的措置で被告となっている事業体の株主でもなければ、オーナーでもなく、メンバーでもないのです」
現地時間4月22日にニューヨーク州裁判所に提出された文書の中で、ロブ・ショアーはバンドや関連ビジネスにおけるコリィ・テイラーやショーン・クラハンの役割についても言及している。
「被告であるマイケル・ショーン・クラハンとコリィ・テイラーは、『スリップノット』として知られている音楽バンドの最初期のメンバーです」と文書では述べられている。「残りの被告は全員バンドのビジネスに過去ないしは現在に関わった事業体となっています」
音楽サイト「メタル・サックス」は、今回の訴訟でクリス・フェーンが「株主であり、オーナーで、メンバー」であるとし、ビジネスにおいてショーン・クラハンやコリィ・テイラーと平等の立場にあると主張していることについて、正式な文書に署名しているかが鍵になると指摘しているほか、判決には「状況証拠」が必要になるだろうと述べている。
また、スリップノットとしての楽曲制作時におけるクリス・フェーンの役割も考慮される見込みだという。
一方、コリィ・テイラーは先日、来たるツアーに向けてバンドの新しいマスクを撮ったと思われる写真をインスタグラムで公開している。
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