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ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンは政治的な問題や社会的な問題に声を上げることについての持論を改めて語っている。

ダフ・マッケイガンは衛星ラジオ局「シリウスXM」の番組「ディベータブル」に出演して、来月末にリリースされるソロでのニュー・アルバム『テンダネス』についてのインタヴューに応じている。

新作の中で様々な社会問題に言及していることについてダフ・マッケイガンは次のように語っている。「ツイッターで(NBA選手の)レブロン・ジェームズが何か(政治的な発言を)言っていたことがあったんだけどね。彼は賢い人で、活動家でもあって、自分のお金を支援のために使っていたり、それでアメリカ国民なわけだよね。俺の知る限り、これこそ(合衆国憲法の序文にある)『われわれ合衆国民は』の精神だよ」

「彼の発言や、自分の意見を声高に発しているのを見て、俺たちがやるべきはこういうことだって思ったんだ。(彼に対する)『黙ってバスケをやれよ』っていう返信も見た。それを見た時には、『おいおい! 一体俺たちはどうなってしまったんだ?』って思ったよ」

自らを「アメリカの歴史家」と称するダフ・マッケイガンは続けて次のように語っている。「アメリカに初めて新聞が登場したのは、北東部からだったんだ。当時の印刷工場はと言えば、一つの街につき6部ずつしか印刷できないという具合でね。1620年ということにしよう。それで、新聞の裏面は白紙だった。新聞に書かれている好きな記事に、例えば『ジョン・スミス』という人物が自分の意見を書き込んでいたとしよう。彼は自分の意見を住所や名前と一緒に書き込んだ後で、次の人に回すんだ」

「その次の人は『ジョン・スミス』に向けた意見を書いてもいいんだ……但し、名前と住所入りでね。これはアメリカが誕生する前の話だよ。けど、昔の人々はそういう国を作ろうとしていたんだ。全員が意見を持てるっていうね。それが紆余曲折を経て、『黙って歌ってろよ』だとか、『黙ってバスケをやれよ』、もしくは単に『黙れ』って言われてしまうようになったわけでね。これが今のアメリカだよ。声を上げて欲しいね!」

5月31日にリリースされる『テンダネス』は、2年半に及ぶガンズ・アンド・ローゼズの「ノット・イン・ディス・ライフタイム」ツアーで世界中を回った時の経験を振り返ったものとなっている。ダフ・マッケイガンはこの時代に旅をするなかで感じた傷ついた気持ちや怒り、混乱、分断を1枚の力強いアルバムに結集させている。

ダフ・マッケイガンは昨年の3月よりプロデューサーのシューター・ジェニングスと『テンダネス』の制作に取り掛かっている。彼らはガンズ・アンド・ローゼズのツアーやシューター・ジェニングスのアルバム『シューター』のレコーディングの合間を縫い、カリフォルニアのエコー・パークにあるステーション・ハウス・スタジオでレコーディングを行っている。『テンダネス』にはシューター・ジェニングス率いる彼のバンドのほか、ザ・ウォーターズとダフの兄であるマット・マッケイガンがトロンボーンを担当しているザ・スーサイド・ホーン・セクションが参加している。

ダフ・マッケイガンはシューター・ジェニングスや彼のバンド共に5月30日にフィラデルフィアのシアター・オブ・リヴィング・アーツで行う公演から北米ツアーをスタートさせる予定となっている。

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