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エルヴィス・コステロが、10月21日夜に放送されたアメリカのテレビ番組「コナン」に出演し、自身のキャリアの初期に日本で行った悲惨なライヴを振り返った。日本人は彼の音楽にまったく興味を示しておらず、レコードを配ることすらできなかったと語っている。

番組司会を務めているコナン・オブライエンに対して、エルヴィス・コステロは彼とバンドメンバーは日本でスターになるために確実に成功するはずの計画を練っていたと語っている。彼らはザ・ビートルズがシェイ・スタジアムで着ていた立て襟の衣装を思わせるような日本の学生服を購入し、平床式トラックを借りて銀座の繁華街へ繰り出し、そしてロックンロールを演奏したという。

エルヴィス・コステロが日本について語る動画はこちらから。

エルヴィス・コステロは「俺たちは、『この方法だ。起きるとすれば2つに1つだな』と思っていた。夜通しで大評判を巻き起こして、俺たちのレコードがチャートインする。もしくは、逮捕されて国外退去になる。その騒ぎで俺たちは有名になれるだろう」と当時について語っている。

しかし残念ながら、実際に起きたのは誰も予想だにしていなかった3つめの可能性だったという。「日本人がやってきて、運転手にトラックの過積載の違反切符を渡したんだ」エルヴィス・コステロはかすれた声で「ほんの小さな紙切れだった」と嘆いた。

それから、コナン・オブライエンが失敗に終わった路上ライヴの写真を見せると、エルヴィス・コステロはファンに箱いっぱいのレコードを配ったのだと付け加えた。「まるでフリスビーをやってるだけになっちまったけどな。彼らはレコードを受け取ろうともしなかった。頭をかがめて避けるんだよ!」

エルヴィス・コステロは10月13日に発売された新刊の自叙伝『Unfaithful Music & Disappearing Ink』のプロモーションでこの番組に出演している。本書には、自身の膨大なディスコグラフィーの中から、本のテーマとストーリーに最も深い感情的なつながりを持つ曲を本人が選んだという、2枚組の「サウンドトラック・アルバム」も付属する。

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