Richard Johnson/NME

Photo: Richard Johnson/NME

2016年のアメリカ大統領選挙に共和党候補として出馬しているドナルド・トランプをレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが16年前にミュージック・ビデオで題材にしていることが明らかになっている。

問題のビデオは“Sleep Now in the Fire”のミュージック・ビデオで、このビデオは『ボウリング・フォー・コロンバイン』などで知られるマイケル・ムーアが監督を務めており、撮影はニューヨーク証券取引所前にてゲリラ的に敢行され、マイケル・ムーアが逮捕されるまでがこのビデオでは描かれている。

このミュージック・ビデオの1分4秒のところで、2000年のアメリカ大統領選挙に出馬しようとしているドナルド・トランプの支援者が立て札を持っているさまが使われており、そこでは以下のようなリリックが歌われている。「I’ll jail and bury those committed / And smother the rest in greed(主義主張にかぶれた連中は牢屋にぶちこんで、葬り去ってやる/残りの連中は貪欲さで覆いつくしてやる」

“Sleep Now in the Fire”のミュージック・ビデオはこちらから。

先日、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのベーシストであるティム・コマーフォードは、自分たちが意図せずにリンプ・ビズキットのようなバンドが生まれてしまったきっかけを作ってしまったとして謝罪をしている。

リンプ・ビズキットのフレッド・ダーストはこれまで、自身がレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンに影響を受けたと語っており、ライヴでも“Killing In The Name”をよくカヴァーしている。2014年のニューヨークでのライヴでは、フレッド・ダーストはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを称賛し、「俺たちが音楽を始めるキッカケとなったラップ=ロック・バンドへ」自身の楽曲を捧げている。

そして今回、米『ローリング・ストーン』誌がティム・コマーフォードにレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンについてインタヴューを行った際、フレッド・ダーストが同バンドとリンプ・ビズキットが共に残した功績に対して、大きな自負を抱いている点について言及したところ、ティム・コマーフォードは同じ思いを抱いていないことを明かしている。ティム・コマーフォードは、「リンプ・ビズキットについては謝るよ」と発言した後、次のように付け加えている。「本気だよ。あんなくだらないバンドにインスピレーションを与えてしまったなんて、本当に気分が悪い」

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