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モトリー・クルーのベーシストであるニッキー・シックスは、ロックの殿堂の主催者から自分たちが殿堂入りを果たすことはないと言われたことを明かしている。

ニッキー・シックスは『ケラング!』誌のインタヴューに応じて新たな伝記映像作品『ザ・ダート』について語っている。

『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』は3月22日よりネットフリックスで配信されている。

ニッキー・シックスはインタヴューの中でモトリー・クルーとして再びライヴを行う可能性は訊かれると、次のように答えている。「数週間前に(ドラマーのトミー・)リーとインタヴューを受けた時に、今後一緒に演奏することはあるかっていうことを訊かれたんだ」と彼は語っている。

「トミーは『分からないな。ロックの殿堂入りを果たすことでもあれば、昔の名曲をいくつか引っ張り出してやる可能性はあるかもね』と答えたんだけどさ。俺としては『どうしてだよ?』っていう感じでね。彼は『どうしてやらないんだ?』と言っていたんだけどね。けど、俺たちにそういう計画はないんだ。というのも、ロックの殿堂からは俺たちが殿堂入りすることはないっていうことを言われていてね。俺たちの振る舞いだとか、そういうのが原因でさ」

ニッキー・シックスは続けて、モトリー・クルーの音楽について言及して、自分たちの振る舞いのせいでそのが影が薄れてしまっていると語っている。「100パーセント言えるのが」とニッキー・シックスは続けている。「俺たちが最初の頃に同意したことの一つとして、自分たちの人生に正直にいようっていうのがあるんだけどさ。それで、インタヴューで前日の夜にしたことを訊かれた時には、こういうふうに答えていたんだ。『ああ、コカインをやっていたよ。喧嘩もして、売春婦ともヤった』っていう具合にね。それで、インタヴュアーたちからは『一体こいつらは何だ?』っていう目で見られるわけでね」

「ただ、口に出さないだけで俺たちと同じようなことをしていた奴らはいたわけでさ。名前を挙げることはしないけど、(2007年の自伝)『ザ・ヘロイン・ダイアリーズ』に取り組んでいる時に話をしたバンドの何組かから、『頼むから、俺たちも同じようなことをしていたことはバラさないでくれ』と言われたものだよ。けど、モトリー・クルーはそういうバンドではないわけでさ。俺たちは歌詞でもインタヴューでもオープンにやっていて、その要素だけが別になってしまったような感じなんだ」

「『ザ・ダート』を書いた時にも、本を読んでもらえはしたけど、音楽はあまり聴いてもらえなかったような感じでね。つまり、音楽は聴いてくれるけど、俺たちがいかに奔放かを常に考えながら聴かれるという感じでね。今回の映像化では、音楽の側面を見せたいと思ったんだ。新しいファンベースに、もう一度自分たちの音楽を提示したいってね。俺たちはまさに君が言っていたことをやりたいと思っている。もう一度音楽に注目してもらいたいんだ」

ロックの殿堂入りの候補入りとなる、最初のリリースから25年という条件を2006年に満たしているモトリー・クルーだが、これまでに殿堂入りの候補になったことはない。

今年のロックの殿堂入りの式典は現地時間3月29日に行われ、ザ・キュアーやレディオヘッド、ジャネット・ジャクソン、スティーヴィー・ニックス、ロキシー・ミュージック、デフ・レパード、ザ・ゾンビーズが殿堂入りを果たしている。

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