ザ・リバティーンズのピート・ドハーティはイギリスのEU離脱について「音楽界にとって最高の出来事」になるとして、ミュージシャンによる「すさまじい反動」がもたらされることになると語っている。
新バンドとなるピーター・ドハーティ&ザ・プータ・マドレスでシーンに復帰を果たすピート・ドハーティは今回、チャンネル4のインタヴューに応じて間近に迫ったイギリスのEU離脱について尋ねられている。
ピート・ドハーティはEU離脱が国にとって何を意味しているのかについて「恐ろしくてゾッとする」ものになっているとした上で次のように語っている。「EU離脱について嫌気が差すほどプロパガンダのせいで、国に暗雲が立ち込めているわけで、(ウサギたちが滅亡しかけている集落から抜け出し、理想郷への移住を目指すという)『ウォーターシップダウンのうさぎたち』のような感じだよね」
「イギリスという国はこういう状況に対処するとは思えないんだ。それに、その過程の中で僕のバンドを壊すことにもなってしまうわけでね。だって、バンドの中でイギリスのパスポートを持っているのは僕だけなんだ」
"It'll be the best thing in the world for music… there will be an incredible backlash."
Pete Doherty says Brexit could be good for music – but may also break up his band. pic.twitter.com/IsyECBdXt2
— Channel 4 News (@Channel4News) March 31, 2019
EU離脱が音楽業界に悪影響をもたらすと思うかと訊かれると、ピート・ドハーティは次のように答えている。「いや、これは音楽界にとって最高の出来事になると思うよ」
ピート・ドハーティはこうした政治的言説がミュージシャンたちのクリエイティヴィティやソングライティングに与える影響について次のように語っている。「最も驚くべき人たちによるすごい新しい波が来ると思うよ。監獄の中で詩を書くのと、湖の畔にあるコテージで詩を書くのは違うわけだからね。分かるだろ」
「すさまじい反動があると思うよ」
トム・ヨークやイヤーズ&イヤーズ、ファットボーイ・スリムらは先週、EU離脱の是非を問う2度目の国民投票の実施を求める大規模なデモ行進に参加している。一方、ザ・フーのロジャー・ダルトリーは先日、EU離脱ついてイギリスのミュージシャンに悪影響を与えることはないと語っている。
ピーター・ドハーティ&ザ・プータ・マドレスは5月にUKツアーを行うことが発表されている。UKツアーは5月12日にロンドンのケンティッシュ・タウンにあるO2フォーラムで行う公演で最終日を迎える予定となっている。
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