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ニルヴァーナの元マネージャーであるダニー・ゴールドバーグは新たなインタヴューでカート・コバーンについて野心的な人物だったと語っている。

ダニー・ゴールドバーグは1990年から1994年にかけてニルヴァーナのマネージャーを務めていた人物で、レッド・ツェッペリンやボニー・レイットらのマネージャーを務めていたことでも知られている。

ダニー・ゴールドバーグはカート・コバーンが亡くなってから25年となることを受けて『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン(原題)』と題した書籍を4月2日に刊行する。

『ワシントン・ポスト』紙のインタヴューに答えたダニー・ゴールドバーグは妻のコートニー・ラヴとの会話を振り返りながら、カート・コバーンは世間的なイメージとは違う部分があったことを明かしている。

「コートニーと話をした時、彼女はこう言ったんだ。『私たちは二人とも、本当に野心的だった。私の頭の中ではニルヴァーナを倒してやるつもりだったのよ』ってね。それから一呼吸置いて、『分かるでしょ。カートも同じくらい野心的だったわ。少し上手に隠してただけなの』って言ってたよ。だけど、こういうのも彼のアートの一部なんだ。成し遂げたいことを達成するために非常に集中していたし、自分をコントロールできていたんだ」と彼は語っている。

「スタジオに行ってレコードを作る前に何ヶ月もリハーサルをすることを言い張ったり、とてつもなく大きな仕事観を持った人物だった。それと同時に、彼はカート・コーバンというキャラクターを創造していったんだ。野心的なものを隠すのは意識的だったし、作り出したいと彼自身が欲して、子供だった頃にきっと手放しで称賛していたペルソナを作り上げることの一部だったんだよ。僕が思うに、それをやったのは彼だけじゃない。ボブ・ディランやR.E.Mだってそうだよ」

ダニー・ゴールドバーグは2018年に発表した声明の中で『サーヴィング・ザ・サーヴァント:リメンバリング・カート・コバーン』について次のように説明している。「私は『ネヴァーマインド』のレコーディングが始まる前にカートと仕事をするようになり、晩年まで近しい間柄にありました。メディアがカートについて描写する際には、大抵、彼の悲劇的な死にフォーカスが当てられています」

「しかしながら、彼を苦しめることになった心の中の悪魔の存在を無視することはできません。『サーヴィング・ザ・サーヴァント』のリサーチや執筆を進めていく中で、カートの素晴らしさや彼のユーモアのセンス、周囲にいたほとんどの人たちに向けていた優しさを思い出すことになりました。彼は2人として同じことを経験できないようなとても繊細な人物ですが、彼の遺産に新たな次元を加えられることを願っています」

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