Jesse DeFlorio

Photo: Jesse DeFlorio

ガンズ・アンド・ローゼズのベーシストであるダフ・マッケイガンはソーシャル・メディアやニュースから離れているほうが人生は「遥かにクールになる」と語っている。

ダフ・マッケイガンは現地時間3月20日にロサンゼルスのラジオ局「95.5 KLOS」でセックス・ピストルズのギタリストであるスティーヴ・ジョーンズによる番組「ジョーンジーズ・ジュークボックス」に出演して、来たるニュー・アルバム『テンダネス』について語っている。

5月31日にリリースされる『テンダネス』は、2年半に及ぶガンズ・アンド・ローゼズの「ノット・イン・ディス・ライフタイム」ツアーで世界中を回った時の経験を振り返ったものとなっている。ダフ・マッケイガンはこの時代に旅をするなかで感じた傷ついた気持ちや怒り、混乱、分断を1枚の力強いアルバムに結集させている。

「楽曲のアイディアは、元々は3作目として予定していた著書に書こうとしていたものなんだ。旅をしてきたなかで観察してきたものなんだけどね」とダフ・マッケイガンは語っている。「ガンズ・アンド・ローゼズについての観察ではなく、実際に見てきたものについてなんだ。俺たちのこれまでの歴史のなかでも、紛れもなく興味深い期間の一つだったね。俺たちは2年半ツアーに出ていたんだ」

「論評しているわけではなく、あくまでも観察なんだけどね。『シアトル・ウィークリー』で5年間コラムを書いたりして、単に『おお、これ見てよ』って促す以上のことができる観察者になったんだ。一歩引いて、見ることができるっていうね」

彼は次のように続けている。「多くの期間において、普段観ているようなアメリカのケーブル・テレビのニュースを観ていなかったんだ。それから、ツアー中はツイッターもチェックしないようにしていてね。ただ、『サウンドチェック中』みたいな投稿をするだけでさ。それで言いたいのは、人生はそのほうが遥かにクールになるということなんだよ」

「久しぶりにニュースを観たところで、彼らはただ叫んだり喚いたりしているだけなわけでさ。3つのことが同時に起きているような感じで、討論だとか、そういうあらゆることが行われているわけでね。分断しているんじゃないかって思ってしまうんだ」

「そういうものから離れて旅をして、たくさんの人たちと話したりいろいろな場所に行ったことで気が付いたのは、分断なんてないんだっていうことでさ。同時に起きているのは2つのことで、俺はそのことについて書いているんだ」

ダフ・マッケイガンは続けて、新作でプロデューサーを務めているシューター・ジェニングスに言及している。「今回のアルバムでは、シューターが全体的なメソッドや歌詞を書く上でとても貢献してくれていてね。彼のバンドも使わせてもらってさ、シューターとこのアルバムをレコーディングできたことは、これまで経験した中でもお気に入りの音楽体験の一つになったよ」

ダフ・マッケイガンは昨年の3月よりプロデューサーのシューター・ジェニングスと『テンダネス』の制作に取り掛かっている。彼らはガンズ・アンド・ローゼズのツアーやシューター・ジェニングスのアルバム『シューター』のレコーディングの合間を縫い、カリフォルニアのエコー・パークにあるステーション・ハウス・スタジオでレコーディングを行っている。『テンダネス』にはシューター・ジェニングス率いる彼のバンドのほか、ザ・ウォーターズとダフの兄であるマット・マッケイガンがトロンボーンを担当しているザ・スーサイド・ホーン・セクションが参加している。

12ヶ月をかけてアルバムを完成させた彼らは、5月30日にフィラデルフィアのシアター・オブ・リヴィング・アーツで行う公演から北米ツアーをスタートさせる予定となっている。

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