フォール・ アウト・ボーイは“Young And Menace”のミュージック・ビデオに登場するラマの着ぐるみを当初合意に至った用途以外で使用しているとして訴訟を起こされている。
ラマの着ぐるみをを制作したファーリー・パペット・スタジオ社は今回、フォール・アウト・ボーイに対して訴訟を起こしている。
ファーリー・パペット・スタジオ社はラマの着ぐるみについて“Young And Menace”のミュージック・ビデオで使用する目的に対してのみ許可を出していたとして、フォール・アウト・ボーイはそれに反してパペットをライヴやマーチャンダイズ、テレビ出演、絵文字などの他の用途で使用していると主張している。ファーリー・パペット・スタジオ社はフォール・アウト・ボーイについて「すべてを見通せるほどの千里眼」の持ち主でなければ予測できなかったほどの、「当初の計画の範疇を遥かに超えた」範囲で着ぐるみを使用していると訴えている。
米『ビルボード』誌によれば、訴状には「原告は着ぐるみがコンスタントにステージでパフォーマンスすること、もしくはツアーの80%の公演に参加する旨を聞かされていませんでした」と記されているという。「着ぐるみがマーチャンダイズ(Tシャツ、キーチェーン、ぬいぐるみ)やGIF、テレビ番組、絵文字、アプリ、ソーシャル・メディアで使用されるなど、予測不可能なことでした」
「原告は現在使用されているような幅広い用途で着ぐるみを使用/悪用する許可を与えていません」
ファーリー・パペット・スタジオ社はフォール・アウト・ボーイについて、彼らは着ぐるみの共同制作者であると「不誠実で不条理」な主張をしているとして、彼らの主張は「非現実的」だと訴えている。また、同社はラマの着ぐるみについて、“Young And Menace”のミュージック・ビデオで使用される2年前には既にデザインされていたものだと主張している。同社はフォール・アウト・ボーイについて、パペットのデザインには一切関与していないとして、ミュージック・ビデオを制作したルービック・ハウスやバンドのマネージメントを務めるクラッシュ・ミュージックは、単に「他のアーティストが手がけた全体的なコンセプト」にアイディアを提供したに過ぎないと訴えている。
同社はバンド側から提供されたアイディアについて結果として取り入れられることはなかったとした上で、「アイディアを提案することは、著作権の共同所有者としての権利が発生する要素にはなりません」と述べている。
ファーリー・パペット・スタジオ社はフォール・アウト・ボーイに対して損害賠償の支払いと、合意した用途以外でのパペットの使用停止を求めているという。フォール・アウト・ボーイは現時点で訴状についてコメントしていない。
一方、ブリンク182のマーク・ホッパスは先日、かつてフォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツと共に子供向けのテレビ番組を作ったことがあると明かしている。
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