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アデルはニュー・アルバムについての公開書簡を発表し、アルバム・タイトルが『25』になることを認め、ファンに長く待たせてしまったことを謝っている。

待望のアデルの新作は、『19』と『21』同様、ソングライティングとレコーディングを行った時の彼女の年齢から名付けられている。

公開書簡のなかでアデルはニュー・アルバム『25』について次のように述べている。「わたしの前のレコードは破局(break-up)についてのレコードだった。新作はその意味で名付けないといけないとしたら、つぐない(make-up)のレコードなの」

公開書簡の全文訳は以下の通り。

「7歳の時は8歳になりたかった。8歳の時は12歳になりたかった。12歳を迎えてからは18歳になりたかった。その後は大人になりたいと思わなくなった。それで、今は16歳〜24歳の欄にチェックマークを付けて、済んだことにしようとしてる。これまでの人生はずっと、そんなものいらないと思って生きてきた感じがする。いつも大人になりたかった。どこか別の場所に行きたかった。思い出せたらいいのにと願い、忘れたいと願ってた。たくさんの素敵な出来事を、怖かったり退屈だと思ったからって台なしにしなければよかった。常に味気ない人間でなどいたくなかった。ひいおばあちゃんともっと仲良くすればよかった。それに、自分のことをここまで知り尽くしていなければよかった。だって、それって最後にどうなるか先に分かってしまうということだから。髪を切らなければよかった。身長が170センチあればよかった。待てばよかったと思うと同時に、急げばよかったとも思ってる。

わたしの前のレコードは破局(break-up)についてのレコードだった。新作はその意味で名付けないといけないとしたら、つぐない(make-up)のレコードなの。自分自身との関係を修復し、失われた時間を取り戻す。これまでしてきたことと、してこなかったことすべてに対してつぐなっているの。でも、今までみたいに、過去の断片にしがみついている時間はないの。もう過ぎたことだしね。25歳になったことは私にとってターニング・ポイントね。まさに20代のど真ん中でジタバタしてる。かつての思春期と、成熟した大人の境目で揺れながら、私はトラックに山積みの自分の過去というガラクタを手放して、何者でもない自分として生きていくって決めたのよ。いいことも、悪いことも、過去についてのすべてが恋しい。でも、それは取り戻すことができないからというだけ。当時は逃げ出したかったもの! 典型的よね。ティーンエイジャーでいることにどっぷりと浸かっていて、ダラダラしながらどうでもいいおしゃべりをして、将来のことなんて、その時は今みたいに大事なことだと思っていなかったから、全然考えていなかった。何にでも生意気な態度だけは取れたけど、当然そこからは何も生まれなかった。ルールに従ったり、それを破ったりすることのほうが……ルールを作ることよりもマシに思えた。

『25』というアルバムは、気づかない内に自分がどんな人間になっていたかを知るためのアルバムなの。すごく時間がかかってしまってゴメンなさい。でもね、ついに形になる時がきたのよ。

愛をこめて
アデル」

原文はこちらから。

BBCラジオ1で10月30日に新曲が初公開されるのではないかと見られており、10月18日には英国の「Xファクター」内の匿名のTVコマーシャルで新曲の一部が先行公開されている。

まだ曲名の判明していないこの楽曲の歌詞は次のようなものだった。「Hello, it’s me, I was wondering if after all these years, you’d like to meet to go over everything. They say that time’s supposed to heal ya but I ain’t done much healing. (こんにちは、私よ。結局この数年というもの、すべてをやり直すためにあなたが会いたいと思ってくれるか考えていたの。みな、時間が私を癒してくれるというけれど、そんなに癒されてなどいないわ)」

「Xファクター」内で放送されたコマーシャル映像はこちらから。

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