GETTY

Photo: GETTY

デヴィッド・ボウイが最初にレコーディングしたものと見られている“Starman”のデモ音源がオークションで51000ポンド(約750万円)の価格をつけている。

この音源は1971年にデヴィッド・ボウイとスパイダーズ・フロム・マーズのギタリストであるミック・ロンソンによって制作されたものとなっている。ミック・ロンソンはこのテープを親友にしてミュージシャンであるケヴィン・ハッチンソンに手渡していたという。

このテープには“Moonage Daydream”と“Hang Onto Yourself”の初期バージョンも収録されているとのことで、彼が聴いた後、ケヴィン・ハッチンソンのロフトにしまい込まれていたとされている。

当初、1万ポンドの落札額が見込まれていたが、現地時間3月12日にマージーサイドのオメガ・オークションで51000ポンドで落札されている。

ケヴィン・ハッチンソンは「プレス・アソシエーション」に次のように述べている。「今、僕は65歳だけど、聴いてみたら、どれだけ素晴らしいか信じられなかったよ」

「でも、当時思ったのは悪くないねということでね」

「16歳だったら、感動するものはないね。胸に迫るものがないだろうね」

テープを発見したことについてケヴィン・ハッチンソンは次のように説明している。「見つけて、ロフトには昔のテープ・レコーダーもあったから、機械にテープを入れてみたんだ」

「聴いた時は信じられなかったよ。素晴らしかったね」

このテープではデヴィッド・ボウイがレコーディングを終わらせようとしたミック・ロンソンに対して曲がまだ完成していないことを告げる様子も収録されているという。

「ミックは事前に曲を聴いたことがないんだ。最後にテープ・レコーダーを消す時にデヴィッド・ボウイがこう言っているんだ。『ちょっと待って。もう少しあるんだ』っね」と彼は説明している。

アシスタント・オークション・マネージャーのダン・ハンプソンは次のように述べている。「デヴィッド・ボウイの専門家とも相談したところ、“Starman”の最初のデモと見られる音源がこのテープには収録されていると自信をもって言えます」

「このタイムレスな名曲の作曲については様々な神話がありますが、ここで聴ける、この生々しい美しいバージョンは正真正銘の天才のクリエイティヴ・プロセスについて魅力的な見解を与えてくれることでしょう」

広告 【独占配信】エミー賞®史上最多18部門受賞の歴史的快挙!真田広之主演&プロデュース「SHOGUN 将軍」をディズニープラスで見る

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ