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クイーンのブライアン・メイは映画『ボヘミアン・ラプソディ』がアカデミー賞の4部門を受賞したことに言及して、批評家たちを「執念深い病気」になぞらえて批判している。
2018年の10月に公開された当初は賛否両論が寄せられていた『ボヘミアン・ラプソディ』だが、最終的には音楽伝記映画として歴代最高の興行収入を記録している。また、同作はアカデミー賞でフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックの主演男優賞を含む4部門を受賞している。
ブライアン・メイは自身のインスタグラムに、中傷に反してアカデミー賞を受賞した『ボヘミアン・ラプソディ』を擁護する『ザ・スペクテイター』誌に掲載された記事のスクリーンショットを投稿している。
「まさしく、そうなんだ。一連の映画賞シーズンを締め括るアカデミー賞が終わった後で、僕が静かにしていたことは知っているよね」とブライアン・メイはインスタグラムで述べている。「実際は何が起きていたかって? 僕たちは興奮の中で、これまでに一度もなかった形でアカデミー賞授賞式のオープニングを飾った。ヒーローたちも多く出席していたオーディエンスに目を向けると、晴れやかな表情で僕らと一緒に歌いながら、拳を突き上げて、スタンディング・オベーションをしてくれたんだ」
「それから、驚くべきことに僕たちは4つの賞を持ち帰ることになった。その晩の一番の収穫者になったんだ。地元の制作チームの代表者が僕のところへ来て、会場を出るところで握手をしてくれてね。彼はこう言ってくれたんだ。『私は40年間アカデミー賞に携わっていますが、これまでで最高のオープニングでした!』ってね。嬉しい瞬間だったよ」
「そういうわけで、みんなはきっと、僕たちが世間のことなんて気にせずにパーティーをして前に進んでいくものだと思っているのかもしれない。けど、僕はきっとそういう類の動物ではないんだ。僕は今も、自分たちがまったくもって想像していなかったような形でフレディの映画が認めてもらえたことに心から感謝しているよ」
ブライアン・メイは続けて、批評家たちの「憂慮すべき」行為に言及して次のように綴っている。「一連の授賞式中の人々の行動や、その周囲を取り囲うメディアの記者たちの行動は、憂慮すべきものだね。ここ数ヶ月以内にメディアやインターネット上でなされていた議論を見てもらえれば、その90%が中傷や悪口でノミネートされている映画の一つか二つ、もしくは全作品の信用を傷つけるためのものであったことが分かってもらえるはずだよ。作品の長所や、制作に注ぎ込まれたスキルを称賛するようなものではなかったんだ」
「痛烈で不誠実な、会員たちの投票に影響を与えようという露骨な試みだよ。彼らは傲慢に自分たちの要求を通そうとしていたんだ。授賞式の関係者たちの責任じゃない。彼らはよくやっていたよ。これは一般の生活に蔓延した、執念深い病気のようなものが原因なんだ。これまでずっと黙ってきたけど、このことが少しでも投票結果に影響を与えていないことを祈っていたんだ。幕が降りた時に、僕の中には複雑な気持ちが残っていたよ」
一方、「ハリウッド・レポーター」は現地時間2月27日に、『ボヘミアン・ラプソディ』が中国で同性愛の描写をカットして公開されると報じられている。
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