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ザ・フーのギタリストであるピート・タウンゼントは11月5日に刊行される初の長編小説の詳細が発表されている。

2012年に刊行された自伝や短編小説をこれまで発表してきたピート・タウンゼントだが、長編小説『ジ・エイジ・オブ・アングザイアティ』を執筆していることが明らかになっている。

英語版の権利を獲得した出版元のマーク・ブースは「教養と知性、そして不安症」な部分を抱えた話者の視点で描かれる「音楽産業のクレイジーさを捉えた素晴らしいロック小説」と評している。

本書は「ロンドンで暮らす二世帯の家族、その恋人、協力者や友人を通して現代生活での不安や物語としての狂気を描く」ものになるとされている。本作のオペラ・バージョンも制作が進められていて、アルバムやアート・インスタレーションがそれに続く形になるという。

ピート・タウンゼントはかねてから複数の形態で展開される作品を制作したいという展望を語っている。

プレス・リリースでピート・タウンゼントは次のように述べている。「10年前、オペラとアート・インスタレーションと小説を組み合わせた大作を制作することを決断したんだ。そして、ここにきて完成した小説を刊行する準備が整ったんだ。自分は熱烈な読者だから、書くことが本当に楽しかったよ。それに音楽の大半も作曲し、リリースやパフォーマンスに向けて仕上げをしていく準備ができたところで、こうして発表できるのが嬉しい。途轍もなく楽しみだよ」

一方、ザ・フーのフロントマンであるロジャー・ダルトリーは2006年発表の『エンドレス・ワイアー』以来となる新作を今年リリースする予定であることを明かしている。

新作の内容についてピート・タウンゼントは次のように語っている。「ダークなバラードやヘヴィなロック、実験的なエレクトロニカ、サンプリングしたもの、ギターが強烈なザ・フーらしい曲もあるんだ」

ロジャー・ダルトリーは次のように続けている。「全曲素晴らしいんだけど、時々、ピートがやったものをよりよいものにするシンガーとして何も付け足すことができないと思うこともあったんだ。でも、文句をつけられるものも5〜6曲はあったからね。(耳の病気も)治ったし、これらの音源に取り掛かる時間を作るつもりなんだ」

また、ザ・フーはカイザー・チーフスやパール・ジャムのエディ・ヴェダーをサポート・アクトに迎えて、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで大規模公演を行うことも発表している。

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