イギー・ポップは自身が「『無』の声」を務める前衛映画『イン・プレイズ・オブ・ナッシング(原題)』のトレイラー映像が公開されている。
映画はもしも「無」という概念が言葉を話せるとしたら人類に何を語るのかという設定で作られており、風刺をこめたドキュメンタリーとなっている。「無」の声によるナレーションを全編にわたってイギー・ポップが務めている。
映画は現時点で35ヶ国語に翻訳されることが明らかになっている。これまでに公開されたトレイラー映像はこちらから。
Iggy is the voice of Nothing in a spectacular documentary satire about what Nothing would tell us, if it could speak. Now available in 35 languages, incl. Esperanto & Latin. #inpraiseofnothing https://t.co/95KZh9KejT pic.twitter.com/56M3q7z4A2
— Iggy Pop (@IggyPop) March 1, 2019
78分の本作は「不正を告発するドキュメンタリーのパロディ」になっているとのことで、制作には10年近くが費されている。全編の映像は68人もの撮影者が70カ国以上もの地域で行った定点撮影によって構成されているという。
本作でイギー・ポップは「無」の声のナレーションを務め、撮影された映像について韻を踏みながらコメントするという。
一方、イギー・ポップは現地時間2月28日、今年のレコード・ストア・デイで「The Villagers / Pain & Suffering」の7インチ・シングルをリリースすることが明らかになっている。
今年のレコード・ストア・デイが誕生日だというイギー・ポップは次のように語っている。「俺の人生において、音楽は孤独を和らげるためのものだった。俺は安い小さなレコード店で他の人たちとコミュニケーションをとる方法を見つけたんだ。18歳の頃の話さ。俺にとっては劇場のような場所で、世の中の商業を垣間見ることもできたし、文化の図書館のような場所だった。10代の頃に店員として働いていたときは、ユーモアとあたたかい好奇心を持って働いていたよ」
「現代的な(音楽への)アプローチの仕方も悪くはないけど、こういうテンプレートからも栄養をもらったほうがいいんじゃないかな。地球上のどこへ行っても、レコード・ストアに夢中になっている奴らがいるんだ。いい傾向だよ。太陽の光vs薄明かり、澄き透った目vs酔っ払い、社会vs野蛮人みたいな感じでさ。だから、俺は好きなんだ」
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