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スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンは『ギッシュ』の頃に使っていた、27年ぶりに再会したフェンダーのストラトキャスターで演奏している動画を公開している。

このギターはビリー・コーガンが元々バンドメイトのジミー・チェンバレンから買い取ったもので、1992年にデトロイトで行われたセント・アンドリュー・ホール公演の直後に盗まれていた。数々の偽情報やぬか喜びを経て、27年後にビリー・コーガンはついにギターと再会を果たしている。

今回、ビリー・コーガンは27年ぶりに再会したギターを演奏する動画を公開して、その中でギターがいかに1991年のアルバム『ギッシュ』のサウンドの原動力になっているかについてや、高い評価を得た2018年の最新作『シャイニー・アンド・オー・ソー・ブライト VOL.1 / LP:ノー・パスト、ノー・フューチャー、ノー・サン』に続く次回作で使おうとしていることを明かしている。

「いつかギターが帰って来るだろうとはずっと思っていたんだ」とビリー・コーガンは動画の中で語っている。「理由は分からないけど、ずっとそう感じていたんだ。だから、そこまでストレスに感じたことはなくてね。きっと誰かの家にあって、誰かのクローゼットにあるはずだって思っていたんだ。その人の家に行ければ取り戻せるはずだって思っていたよ」

「最高だよね。昔の友人とかなり久しぶりに再会するようなものだよ」

ビリー・コーガンは先日、米『ローリング・ストーン』誌に対してギターと再会する数週間前によく似たギターの写真が送られてきていたことを明かしている。

「何週間か前も誰かがギターの写真を送ってきてね、こう返信したんだよ、『どうやって俺のギターを手に入れたんだ?』とね」と彼は語っている。

「そしたら彼は『ああ、これは再現したものだよ』って返信してきたんだ。文字通り同じステッカーを入手して、同じようにそれをすり減らし、磨耗したように塗料を削ったってね。騙される可能性もあったわけだよね」

ギターを直接確認すると決めたビリー・コーガンは今回のギターがオリジナルの自分のものであることが分かって愕然としたという。

再会の前、ギターはミシガンのヤード・セールで200ドル(約22000円)で購入したベス・ジェームスが所有していた。その後、ある友人がビリー・コーガンのギターと似ていることに気づき、彼女がミュージック・ロイヤリティの専門家であるアレックス・ハイチに連絡を取り、アレックス・ハイチがスマッシング・パンプキンズ側に連絡している。

「バンドのサウンドと演奏の仕方をすぐに変えることになったんだ」とビリー・コーガンはそのギターについて語っている。「盗まれた時、『ああ、なんてこった、俺のギターが盗まれた』という感じではなかった。そのギターは演奏の仕方にも影響していて、そのギターとは本当に一心同体だったんだ」

スマッシング・パンプキンズは今年の6月にイギリスのダウンロード・フェスティバルに出演することが発表されている。

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