史上最も売り上げたライヴ・アルバムの一つである『フランプトン・カムズ・アライヴ!』で知られるシンガーでギタリストのピーター・フランプトンは変性の筋疾患を患っていることを明らかにしている。
ピーター・フランプトンは筋肉に力が入らなくなっていく病気である封入体筋炎(IBM)を患っていることを明かしている。ピーター・フランプトンはまた、将来的に指に力が入らなくなってギターを弾けなくなってしまう可能性があるとして、フェアウェル・ツアーの日程も発表されている。
デヴィッド・ボウイやパール・ジャムとの仕事でも知られるピーター・フランプトンは、米CBSのテレビ番組「ディス・モーニング」に出演して次のように語っている。「僕は完璧主義者だから、外へ出て行った時に『ああ、僕にはできない。これではダメだ』っていうことは思いたくないんだ。それは僕にとって悪夢のようなものだからね」
ピーター・フランプトンは続けて、ライヴで演奏することへの愛について次のように語っている。「僕は60年間ギターを演奏してきた。僕のパッションなんだよ。8歳の頃に始めて、今や68歳になったわけだからね。長い道のりだったよ」
ピーター・フランプトンの40公演におよぶフェアウェル・ツアーの日程はすべて北米での公演となっており、北米以外では8月16日にバルセロナで「キーピング・ザ・ブルース・アライヴ」フェスティバルに出演するのみとなっている。
1976年にリリースされたピーター・フランプトンの『フランプトン・カムズ・アライヴ!』は全米チャートで10週にわたって首位を獲得しているほか、同作はこれまでに1,100万枚を売り上げている。ピーター・フランプトンは“Show Me The Way”や“Baby, I Love Your Way”、“Do You Feel Like We Do”などの代表曲で知られている。また、ウィル・トゥ・パワーによるピーター・フランプトンの“Baby, I Love Your Way”のカヴァーは1988年に全米シングル・チャートの1位を獲得している。
ピーター・フランプトンはアニメ「ザ・シンプソンズ」や「ファミリー・ガイ」に本人役として出演しているほか、楽器に自身のヴォーカルをエフェクトとして加える、トーク・ボックスのパイオニアの1人として知られている。
デヴィッド・ボウイとピーター・フランプトンは同じケント州のブロムリー・テクニカル・スクールに通っており、デヴィッド・ボウイはそこでピーター・フランプトンの父親であるオーウェン・フランプトンから芸術を習っている。デヴィッド・ボウイよりも3歳歳下であるピーター・フランプトンはその後、デヴィッド・ボウイの1987年のアルバム『ネヴァー・レット・ミー・ダウン』にギターとして参加しているほか、彼の「グラス・スパイダー」ツアーにも帯同している。
ピーター・フランプトンはザ・スモール・フェイセズのスティーヴ・マリオットらと結成したハンブル・パイで注目を集め、その後1971年にソロに転向している。ピーター・フランプトンは『フランプトン・カムズ・アライヴ!』で成功を収めた後、1978年にバハマで交通事故に遭って瀕死の重傷を負っている。
ピーター・フランプトンは2006年にパール・ジャムのマット・キャメロンやマイク・マクレディらが参加したアルバム『フィンガープリンツ』をリリースしている。
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