ピーター・フックはギターやレコード、ファクトリー・レコードの会議室にあったテーブルなどの個人的なコレクションをオークションに出品することを発表している。
元ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのベーシストであるピーター・フックは、来月、自身のコレクションをオーディションに出品することを発表している。このオーディションの収益の一部は、男性の自殺防止を支援する慈善団体であるキャンペーン・アゲインスト・リヴィング・ミザラブリーや、癲癇患者を支援するエピレプシー・ソサイエティ、ガン患者を支援するザ・クリスティーなどに寄付されるという。
オークションには、ハッピー・マンデーズが壊したことで知られるファクトリー・レコードの屋根裏にあったテーブルも出品される予定となっている。ピーター・フックはレーベルが閉鎖された後で個人的にこのテーブルを所有していたのだという。
オークションに出品されるアイテムとしては他に、ピーター・フックが最初に所有したギターであるギブソンEB-0のレプリカや、ロキシー・ミュージックやレッド・ツェッペリン、イギー・ポップ、デヴィッド・ボウイ、マンチェスターのフリー・トレード・ホールで行われた伝説的なセックス・ピストルズのライヴなどのチケットが出品される。
また、サイン入りの手書きのジョイ・ディヴィジョンの歌詞や、映画『24アワー・パーティー・ピープル』で使用された小道具、ファンジン、マーチャンダイズなどもオークションに出品される予定となっている。
ピーター・フックは『マンチェスター・イヴニング・ニュース』紙に次のように語っている。「キュレーターとして個人的に集めてきたものなんだけど、他の人たちにも見てもらって、楽しんでもらう時が来たと思ったんだ」
「自分たちが成し遂げてきたことはずっと誇りに思ってきたし、それを記録しておきたかったんだ。コレクションに駆り立ててきたのはそういう気持ちなんだ。綺麗事に聞こえるかもしれないけど、次はその喜びを共有したいと思ったんだよ。歴史の一部を、みんなにも持っていてもらいたいということなんだ」
ピーター・フックはオークションに出品するアイテムについて、そのほどんどがこれまで日の目を見たことがないものだと語っている。オークションは現地時間3月2日午後1時より、マンチェスターのピーター・ストリートにあるラディソン・ブルー・エドワーディアン・マンチェスターで開催される。
出品されているアイテムの一覧はこちらから。
https://bid.omegaauctions.co.uk/m/view-auctions/catalog/id/34
一方、ニュー・オーダーは昨年、新たなドキュメンタリー「ディケイズ」が放送されている。ピーター・フックは『NME』に「ディケイズ」を観たかと訊かれると次のように語っている。「いや、観てないよ。でっち上げの大ファンというわけじゃないからね。悲しいことにニュー・オーダーについて、かつては誰もがずっとシンセサイザーの多さに不平を言っていたわけでね。だから、多くの人の希望のトップにあるのはそういうくだらないものがないニュー・オーダーを観ることだと俺は思うけどね」
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