ライアン・アダムスは当時未成年だったファンと「不適切な」やり取りをした疑いでFBIが捜査に乗り出したことが報じられている。
ライアン・アダムスは現地時間2月13日に、当時未成年だった女性を含む女性たちからの、感情的・精神的な虐待や支配的な嫌がらせを受けたという一連の告発記事が『ニューヨーク・タイムズ』紙に掲載されている。ライアン・アダムスを告発した女性たちの中には、フィービー・ブリジャーズや元妻のマンディ・ムーアらも含まれている。
今回新たに「問題に精通している法執行機関の従事者」が匿名で『ニューヨーク・タイムズ』紙に明かしたところによれば、ライアン・アダムスは現在、若いファンとのやり取りをめぐって捜査が進められているという。
『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ライアン・アダムスはある女性ファンと彼女が14歳だった頃から16歳になるまで「オンライン上で性的なやり取り」をしていたとされており、「テキストメッセージでのやり取りのほか、時にはテレビ電話の最中に裸になっていたこともあった」と報じられている。
ライアン・アダムスは弁護士のアンドリュー・B・ブレトラーを通じて、一連の告発について「極めて深刻で突飛な疑惑」であり、「個人的、もしくは仕事の面で彼に失望」した「不満を持った人々の不平」に過ぎないと否定している。
『ニューヨーク・タイムズ』紙の告発記事の中で、エイヴァという名前の新進のミュージシャンは、当時14歳だった2013年にライアン・アダムスと出会ったことを明かしている。彼女はライアン・アダムスと面と向かって会ったことはないものの、彼からは生々しいメッセージが送られてきていたとしているほか、テレビ電話の最中に下半身を露出されたこともあると主張している。
『ニューヨーク・タイムズ』紙が入手したメッセージによれば、ライアン・アダムスはエイヴァに自身との会話を秘密にしておくよう頼んでいたほか、彼女が18歳であることを証明してくれるように何度か促していたという。ライアン・アダムスは彼女にIDを見せてくれるよう頼んだこともあるものの、彼女がIDを見せることはなく、実年齢よりも高い年齢を彼に伝えたこともあったという。エイヴァが16歳になろうとしている頃には、ライアン・アダムスから「今後、君の写真を見ることはない。君は僕を驚かせてくれたよ」というメッセージが送られてきたという。同紙によれば、ライアン・アダムスは彼女の身体のパーツにちなんで名付けたペットも飼っていたという。
一連のやりとりの中で、ライアン・アダムスは「誰かにこのことを知られたら、R・ケリーみたいだって言われそうだな」というメッセージを送っていたこともあるという。『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ライアン・アダムスはそのメッセージを送った10分後に次のようなメッセージを送っているという。「君が自分の乳首を触っているところが見たいんだ」
エイヴァによれば、ライアン・アダムスとのメッセージのやり取りを始めた頃に自身のキャリアについて話したことがあったといい、ライアン・アダムスから10代の子とバンドを組むことを持ちかけられ、彼がプロデュースを手がけることを提案されたことがあったという。エイヴァによればライアン・アダムスからその後改めて同様の提案があったものの、ミュージシャンになることは考えていなかったために断ったという。
ライアン・アダムスは弁護士を通じて、「ファンやミュージシャンを志す多くの人々とコミュニケーションを取る」ことはあるものの、「音楽を離れたところで誰かとオンライン上でやりとりした記憶はない」とコメントしている。また、弁護士は彼女が未成年であったことをライアン・アダムスは知らなかったとして、彼女がクラブでパフォーマンスしていたことや当時の写真を理由に「20歳くらい」だと思っていたと主張している。
弁護士のアンドリュー・B・ブレトラーは次のように述べている。「アダムス氏は、未成年であることを知っている相手とオンライン上で性的なやり取りをしたことはないと明白に否定しています」
まだ公に話すことを許されていないとして、FBIの捜査官が匿名を条件に『ニューヨーク・タイムズ』紙に明かしたところによれば、FBIのニューヨーク支局は既に「犯罪捜査に乗り出す第一歩」に着手したという。
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